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終章

 イシュミールは気がつくと、真っ白な空間にいた。

 そこは、暖かくて優しい空気で満たされていた。

 

 誰かが優しく言った。

 

「君の幸せを私達は祈っていたよ。でも、君を守れなかった。本当にごめんなさい。でも、次は絶対に幸せになれるから。どうか諦めないで。ねぇ、君はどうしたい?どうなりたい?」


 優しいけれど、どこか必死な声で尋ねられた内容に、イシュミールはくすくすと笑ってしまった。

 

「笑っていないで、どうなりたいか、どうしたいか考えて?」


 そう言われても、何も考えられずにいたが、ふと思ったことを軽い気持ちで口に出していた。

 

「自由に。自由に生きてみたいです」


「そうか、自由に生きたいか……。分かったよ。君の幸せな未来を私達は心から祈っているよ。次こそ、幸せにおなり」


 そう言われたあと、気がつくと体中が温かい何かに包まれた。まるで揺り籠のようだと、久しぶりに感じる心地よい眠気に身を任せたのだった。

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