表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/113

【IF】クリストフルート 2-b

 ▷a見に行かない

 ▶b見に行く


 目に入れても痛くないゴリラ妹を一目見るため、俺はシエテに隠れてヤツの家に向かった。

 もし、やつに見つかれば俺は、きっとボコボコにされるだろう。

 あいつは、妹の話はしても絶対に俺に会わせようとはしなかったらな。

 もしも、隠れて見に行ったことがバレれば俺は絶対に消される。

 

 そんな訳で、俺はこっそりシエテの家に向かった。

 シエテから、領主様の屋敷の庭師として両親が働いているという話は聞いていたので、俺はまっすぐに領主様の屋敷を目指した。

 

 領主様の屋敷の門の前に来た時に俺は、自分の迂闊さに呆れた。

 そう、シエテの家は敷地内なのだ。

 一般人の俺がおいそれと入れる場所ではないのだ。

 折角ここまで来て、中に入れないと気が付いた俺は、自分のバカさ加減にちょっとだけ泣きたくなったよ。

 でも、不法侵入なんて出来ないので仕方なく帰ることにした。

 

 だが、俺は気が付いたんだよ。ワンチャンあることに。

 シエテから、妹ちゃんが浅い方の森で訓練しているって話を聞いていたんだよ。

 それで、俺は思ったんだ。もしかして、妹ちゃんがが浅い森にいる可能性があるんじゃないかってさ。

 そう思った俺の足は、先程よりも軽い足取りで浅い方の森に向かっていた。

 

 この森は、領主様が管理しているけど、誰でも入れる森だったので、俺はずんずん先に進んでいった。

 

 森を歩きながら、俺はシエテの妹ちゃんのことを想像した。

 ゴリラ女子でも可愛いと絶賛される妹ちゃん。

 きっと性格は抜群にいいのだろ。

 そう、顔じゃないってことだ。

 心優しき、ゴリラ女子……。

 う~ん。気にはなるけど、会って俺はどうするつもりなんだ?

 ぶっちゃけ、俺は面食いな自覚がある。

 別にシスコンって訳じゃないが、美人過ぎる姉ちゃんを見慣れてるせいで、ちょっとやそっとの可愛さなら「へぇ~」って思うだけで、付き合いたいとかまでは思わないんだよなぁ。

 はぁ、美人過ぎる身内を持つのも考えものだな。

 

 俺の理想としては、ちっちゃくて守ってあげたい系がいいな。

 それと、料理が上手だったり、家庭的な子だと更にいいな!!

 いままで、なかなか理想の女の子とは出会えないうちに、年々俺の理想の女の子のハードルが高くなってきてしまっている気がする……。

 

 このままだと、彼女いない歴=年齢になってしまう……。それだけは回避したい。

 だけど、別に好きでもない子と付き合うつもりもないんだよなぁ。

 

 そんなことを考えている間に、結構森の中まで入ってきていた。

 隅々まで探すつもりもなかったので、適当に歩いて会わなければそれはそれでいいと考えていた時に、前方に人影らしきものが見えた。

 だけど、遠目だったが俺の探している妹ちゃんでないことは明らかだった。

 明らかに、女性ではない人影だったが、ゴリラ女子ということを考えると、万が一のこともあるなぁ。




 ▷a追いかけない

 ▷b追いかける

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ