【IF】クリストフルート 2-a
▶a見に行かない
▷b見に行く
ゴリラ女子な妹に特に興味は無かったので、俺はシエテの妹への興味を失っていた。
そして、これ以降も素材を売りに来るシエテからゴリラ女子の妹ちゃんのことを聞く度に、俺の中の妹ちゃんのイメージが大変なことになっていくのだが、それはまた別の話だ。
もし、この時少しでも妹ちゃんに興味を持っていれば話は変わっていたかも知れない。
その後出会った妹ちゃん、シーナちゃんに俺は一目惚れしていたのだ。
出会ったその場で、シーナちゃんを好きになってしまったんだ。
だけど……、俺の初恋は、見事に散ったのだ。
更にいうと、二段三段の構えでだ。
いつもは、シーナちゃんのことが可愛くてついつい恥ずかしくなって茶化すような態度をとってしまっていたため、本気で告白した時、全然俺の想いは届いていなかったと思う。
それに、王都に一緒に行った時にシーナちゃんの心のなかに誰がいたのかを知ったけど、知ったけれども!!
無いよ、アレはないよ!!
目の前でイチャイチャされて、俺は空気みたいになっていた。
正直に言うと、俺の見たことのない照れて恥じらうシーナちゃんはものすごく可愛くて目が離せなかったけど、失恋からの初恋の相手のイチャラブを見せつけられるこのコンボ……。正直、泣きたくなったよ。
いや、少しだけど涙が出ていたよ。
はぁ、どうしてあの時見に行かなかったんだろうなぁ。もし、領主様よりも先にシーナちゃんにあっていればと、俺はどうしても考えてしまうのだった。
【本編】第二部 第三章-1に合流ルート