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第5話 再開

どもども皆さん!かいです!

前書きで書きたいことがないので早速本編へどうぞ!

それでは第5話…お楽しみください!

今後の方針も決まり再び慌ただしく動き出したBHF総本部を出て学校内を1人特に目的もなく歩き回る影があった。


そう、アクトである。


医務室でユーフェイ学園長に見せたい場所があると言われついて行くといつの間にか謎の施設の入り口のような場所にいた。どうやってここにきたのか隣にいる学園長に聞いてみてもそれを教えたら認識阻害の意味がないではないかと言われなおのことよく分からなくなった。


入り口をくぐり少し歩くとさらに開けた場所に出て、周りを見ると大勢の教師がおりモニターに向かいみんな何かの作業をしていたのである。


そうしたら学園長と担任であるエリウィン先生が会話を始めて聞いてみたはいいもののバステラルク?だのアンチなんたらだのよく分からないことを言っていたので質問したがエリウィン先生が驚いただけで教えてくれなかった…そのまま話が進み気が付いたら話が終わり全員慌ただしく動き出していたので学園長にお願いして校内に帰してもらい今に至る…


「本当に色々ありすぎてもう何がなんだか…それにもう日が暮れ始めてるし…」

一気に色々なことが起きて疲れから出た独り言だった。


「あ…!医務室にクリフェン忘れてきた!」


「全く…ようやく思い出したのかよ…」


「うおっ!?クリフェン!?いつからそこに!?」


クリフェンのことを思い出し医務室に向かおうとしたタイミングで後ろから噂のクリフェンの声が聞こえ驚きのあまりマヌケな声を上げてしまった…ちなみにおまけのビンタ付きで


「痛っ!?なんで!?」


「悪い、クリフェン!…でもいきなり後ろから声をかけてくるお前が悪い」


「そりゃないぜ…」


2人ともたかが数時間会っていなかっただけなのにすごく久しぶりな感じがした。


「ところでアクト」



「ん?」


「セレスにシャドウは?」


ポク ポク ポク チーン しばらく沈黙が続き…


「……完全に忘れてた」


「おいこらアクト?大切な仲間だろ?」


「なか…ま?」


「あれ?俺なんか変なこと言ったか?」


「なあクリフェン…ストーカーって仲間になるのか?」


「あー…それは…なんとも言えないな……」


「だろ?」


アクトからの疑問によりクリフェンも認めざるを得なかった…ストーカーを仲間と認めてはいけないと…!


「んじゃアクト、シャドウはどうするんだ?」


「シャドウは…大切な仲間だ!よし迎えに行くぞ!」


「クラスの人気者セレスニットさんとよく忘れられるシャドウ君の扱いが普通の人と

は逆なんだよなぁ…うちの相棒は」


走りだしたアクトを追いかけながらポツリと呟いたクリフェンだったがその相棒に聞こえることはなかった





走り続けること約5分





「なぁアクト君や」


「なんだよクリフェン、口調変わってるぞ?」


「セレスとシャドウはどこにいるか知ってるのか?」


ピタッと音がしそうなほど綺麗に止まりギギギと油をさし忘れたロボットのようにク

リフェンに振り返ったアクトが発した言葉は


「…そういえば知らん。ででででもクリフェンは知ってるよな…?」


「俺も知らねーぞ?」


「え…じゃあ今まで走っていた時間はなんだったんだ?」


「うん、完全に無駄だったな」


あえて言わなかったことをクリフェンにドストレートに言われほとんど放心状態になってしまった。


「ったく、仕方ないやつだな…」


クリフェンはそういうとすぐ隣の部屋のドアを開け中に入っていった。


「クリフェン?どこへ…?」


訳も分からずとりあえずクリフェンについて行くと見覚えのある場所に出た。


「どこって…職員室だよ。意図的にここにきたのかと思ったら前を通り過ぎようとするもんだから呼び止めたんだよ」


「あぁ…そっか、先生に聞いた方が走り回るよりも早いもんな…」


少し自虐の混じったため息のような独り言をクリフェンはあえて聞こえなかったふり

をした。そんなアクトのある意味放心状態を放置して誰かいないか職員室内を見渡してみた。


「あ!……ボリダー先生!」


正直ボリダー先生には話しかけたくなかったが職員室にはその人しかいなかったので意を決して声をかけた。


「あら、クリちゃんにアクちゃんじゃないの。どうしたのかしら?」


ちなみにこんな喋り方をしているが男の先生だ。ただ自分は女だと言い張っているが…俗に言うオネェだ。


「ボリダー先生、実は今セレスとシャドウを探していて……って近いです、先生!」


クリフェンが話している間に急接近してきて顔はもう目の前である。ちなみにボリダー先生はガチムチマッチョマンなので威圧感が半端ではない。


「セレスちゃんとシャドちゃんね、知ってるわよ?」


「「本当ですか!?」」


ボリダー先生は物知りでかつ優しいのだ。だからなのか女子からの人気が非常に高い。なぜ女子なのかと言うと…もう察している人もいるだろうがそれはボリダー先生だからである。男子生徒ならほぼ見境なく肉食獣のような目で見てくるからである。

そしてさっきの発言は物知りだからなのかそれともただ単に教師故に知らされていただけなのか分からないがセレスとシャドウがどこにいるか知っていると言う。


「で、セレスとシャドウはどこにいるんですか?」


意を決して聞いた甲斐があったと安心しながらクリフェンはさらに質問した。

アクトはいつの間にか復活していて話を聞いている。


「2人とも今は応接室いるわ。」


「「ありがとうございました!!」」


2人ともお礼を言い終わるや否や走り出してしまった。


アクトは早く大切な仲間であるシャドウを迎えに行くために…(セレスのことは頭にはない模様)


クリフェンはこの威圧オバケから逃げるために…


「2人とも私からアドバイスよ!自分の力を過信し過ぎないこと!」


走り去る2人の背に向けてアドバイスを投げかけるボリダー先生は青春っていいわねとポツリと呟いていた。





そのころ応接室では





「やっぱりセレスさんは筋がいいわね」


「エフト先生、ありがとうございます!先生の教え方が上手なんですよ」


「あらあら、お上手ね」


エフト先生が入ってきてからセレスとエフト先生はかなり仲良くなり今はスキルの直接指導をしてもらっている。


シャドウのことは…もちろん忘れられている。


その事実を知っているシャドウはと言うと…ただひたすら涙を流すことしかできなかった。


バァン!!


「「「 !? 」」」


いきなり凄い勢いでドアが開けられてその衝撃で大きな音が…そのせいで中にいた3人はビクッとなった。


ドアを開けた犯人…アクトはシャドウを見つけるや否や


「シャドウ!!」


名前を叫びながら抱きついたのだ!


「アクト君!?どうして僕なんかに一番最初に声をかけるんだい?」


「どうしてって…大切な仲間だからに決まってるだろう?」


「仲間…!僕のことを大切な仲間って…!うぅ…」


「どうしたシャドウ!泣くなって!」


そんな男の熱い抱擁を見ていて異議を唱えた者が1人…そうセレスである。


「ちょっとアクト様!?その熱い抱擁を私にも…!」


「「変態は黙ってろ」」


「ん!?なんか…アクト様に言われると…ドキドキして…!」


アクトとクリフェンは思わずハモりながら言い返した。がそれに対する反応が予想の遥か彼方で、もはやジト目を向けそのあとは放置することにした。


「アクト…そろそろシャドウを放してやれ」


「ん?あぁ…悪いシャドウ」


「気にしないでアクト君、君の気持ちはすごく嬉しいよ」


「あぁ…アクト様…この私とシャドウさんの扱いの差は何ですか?」


「大切な仲間とただの変態の扱いが同じであってたまるか」


「本当あなたたちっていいチームよね」


4人が楽しそうに(?)話しているのを見て思わずそんな言葉をこぼしたのはエフト先生だった。


「「「「え?」」」」


「だって本当に嫌いだったりしたらそもそもこんなに会話しないわよ?それに会話している時のみんなの目を見れば分かるわ。お互いがお互いのことをまだある程度とはいえ信用しているもの」


さすがはカウンセリングの先生といった感じだろうか、そのようなことを言われその言葉を噛みしめるように…または自分の心に問いかけるようにみんな目を閉じた。

そしてみんなそのまま「深い眠りに落ちた」


「エザールと遭遇した4人…そこからさらに彼を殺すまで至ったアクト君にクリフェン君…案外あっさり落ちたわね」


ちょっとつまらなさそうにエフト先生は言った…


「いつまで寝ているフリをしているの?そろそろ仕事の時間よ」


「最近忙しかったんだから少しくらい寝かしてくれよ…」


エフト先生の呼びかけに「深い眠りに落ちた」はずの4人の中の1人が性別や年齢の判断がつかない不思議な声を発しながら立ち上がった…

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