8、紅茶で休憩中
水道とガスは確認した。
となるともう一つは電気だが、
「こうやってスイッチを入れると電気もつくのか。……本当に俺達の世界の普通の家みたいだな。そういえばパソコンなんかもあったはず。ネットは繋がるのか?」
そこで俺はスマホを確認する。
……どうやらネットは繋がるようだ。
もしかしたらこの家の中や近くといった範囲でしか起動できなかったりするのかもしれないが。
とりあえず一通りできる事を確認した俺は、
「そろそろ何かを飲んで休憩しよう。あまりな展開に俺は少し落ち着きたい」
「あ、だったら寿也に紅茶のティーパックか何かを取り出してもらって、お茶でも入れようよ。暖かい飲み物を飲めば、落ち着くかも。……さっきか価格していたけれど、不安もあってか落ち着かなくて」
「俺もだよ」
といった話をしつつ、寿也に紅茶のティーパックを呼び出してもらう。
後はやかんでお湯を沸かして、食器棚の白いカップを取り出すわけだが……。
俺はそのカップを一つ取り出すと、何故かカップが元の状態……個数になっている。
とりあえずそのカップを元に戻すと、はじめと同じ個数になっていた。
取り出しても戻しても同じ個数のカップが食器棚にあるらしい。
頭がどうにかなりそうだった。
だから俺は考えるのをやめて人数分のカップを用意する。
そして三角形の茶葉の入ったティーパックを入れておき、そこにお湯を注いで、俺達は紅茶を楽しむ。
つかの間の休息を得た俺達だがそこで寿也が、
「それで、そろそろ食事をしないか?」
と言いつつ、嬉しそうにカップラーメンを俺の前に差し出したのだった。
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