70、お食事会
こうして始まった、クレアの家での昼食会。
タケノコの天ぷらは味がついているのでそのまま食べてもらうことに。
後は天つゆで天ぷらを大量に味見してもらうことに。
サクサクして変わっていておいしいといった評価がもらえた。
あげた野菜の甘味をたっぷりと堪能してもらえることとなった。
また、七味といったからい香辛料も好評だった。
煮たものよりもあげた天ぷらが気に入られてしまった気がする。
また、天ぷらにはこの世界でのトマトケチャップのようなものをつけていて、美味しいですよと言われてしまった。
日頃目にしない食べ方なので戸惑ったが、食べてみると案外美味しいような気もした。
とれたてのキノコも醤油と七味で味付けして食べると、うまみが全然違うと感じた。
キノコ自体はシイタケに似た味で……模様はいかにも毒です、と主張しているように見えたが特に問題はなさそうだった。
“ステータス・オープン”をして、毒などの異常状態にかかっていないかを確認したが問題なかった。
他にも豆腐とわかめの味噌汁、ほうれん草のおひたしなどを出しつつ俺は、否、俺たちはここの屋敷のコックの作った肉の塊を切り分けて食べていた。
「もぐもぐ……かむごとに肉汁があふれて、変わった香辛料の香りがして、うまい」
俺はそう呟きながら先ほどからお肉を食べていた。
どうやらこの世界に生息する、巨大生物の肉であるらしいが、俺達には牛肉のように思えた。
いかにも肉を食べているかのような満足感のあるそれを口にしながら俺は、
「幸せだ、そう思わないか、寿也、百合」
「うん、美味しい」
「たまらないな」
といった話をしていると、コックや料理長の人達も嬉しそうだった。
また、彼らにも作り方の手順を教え、食べてもらうことに。
新しい料理のれぱとりーが増えた、といった話や、この世界の食品で応用できないかといった話も聞く。
また、醤油という調味料も彼らには新鮮だったらしい。
同一扱い方があるのかと聞かれたが、
「材料にもよります」
「では、例えば……明日は大きい二枚貝を使ったものを作ろうと思うのですが……」
「網の上で焼きながら、最後にバターと醤油をすこし垂らすのも美味しいのでは」
「なるほど、そのように使うのですね」
といった話をした。
他にもいくつか料理の話をして俺は再び肉と戦うことに。
そこで俺は気づいた。
「寿也、そこの幼女……名前は何だったか、が、ご飯を食べていないようだが」
「カップラーメン以外いらないというんだ。どうしよう」
寿也がそう言って幼女を見るが、そこで百合が天つゆとなすの天ぷらを持ってきて、
「こういう時はこうやって持ってきて、あ~ん」
「……あ~ん」
幼女が口を開けて、そこに百合が入れている。
それから幼女がそれを食べはじめる。
果たして反応はどうだろうか。
不安と期待が、俺の胸に去来する。
果たしてこれは、どんな感想が聞けるだろうか。
俺がそう思いつつ見ていると幼女が、
「美味しい。もう少し欲しい」
そう言ったのだった。
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