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異世界フードファイターズ!~異世界トリップ先で必要なのは、料理スキルだった!?~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


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67、食べてみる

 こうして一通り料理を作成した俺達。

 何品も並べた俺たちに対して、決闘を申し込んできた彼らはというと、一品の鍋物のみ。

 どうやらこれ一つで俺たちに勝利できるつもりらしい。


 調味料をOKにしたことと関係があるのだろうか?

 とはいえこうしてクレアやサラたちに味を見てもらうことに。

 まずは勝負を仕掛けてきた料理人の方から味を見ることになった。


 クレアが恐る恐るスープに口をつけると、


「! 美味しい。香辛料が……私が味わったことのない香りがします。なかなか美味しいかも」

「確かにこの香りは……南方で取れるという“カナの樹皮”に似ていますね」


 クレアがそう驚いたように言って、サラがそんな風に言う。

 サラのその香辛料は正解であったらしい。

 料理人が驚いていた。


 そこで中のタケノコなども食べてクレアが、


「結構お腹がいっぱいになりますね」

「ええ……“空腹は最高のスパイス”ですか」


 そこでサラがそう呟き、クレアが小さく声を上げる。

 おなかが空いている時に食べたものはいつもよりもおいしく感じられるだろう。

 だからそれを狙って料理人たちは、大目にスープを入れたのかもしれない。


 今の会話を聞いて、俺はしまった! と思ったが、すでに時は遅し。

 にやにやと笑う彼らに俺は悔しい思いをするも、作ったものをお出ししてみてもらうよりほかない。

 というわけでまずは、百合に作ったものを出してもらうことに。


「ほうれん草のおひたしです」


 そう言って、百合がほうれん草のおひたしを少量持っていく。

 スープを飲んだ後なのでそこまで食べられないかもしれない、そういった配慮だったのだが……。


「あ、だしが聞いていておいしい。ほうれん草ってこんなにおいしいものだったんですね」

「これならばいくらでも食べられそう。ダイエット向きでしょうか」


 クレアとサラがそれらを食べて、そんな風に評価している。

 味も今までのものとは変わっているといっており、何を使ったのか聞かれると百合が、


「豆から作った調味料、醤油を使っています」

「そんなものがあるのですね。気に入ったかも」


 クレアがそう言ってほうれん草を最後の一口を食べ終わる。

 ちなみにサラはすでに全部食べ終わっておた。

 なかなか好感触だと思いながら次は、タケノコに木の芽味噌を添えたものと、タケノコの天ぷらを持っていく。


 薄い緑色のソース……木の芽味噌が色鮮やかだと好評だった。そして、


「……この香りとうまみ、いいかも。美味しい。このソースは、以前いただいた味噌汁と同じ?」

「原料は同じですが作り方が違います。正確には原料の比率が違いますが」

「それでこんな風に変わるのですね」


 俺の説明にクレアが嬉しそうに食べている。

 サラは無言で、すでに全部食べ終えていた。

 無言だと不安になるが、カニを食べるときに皆が無言になるようなものだろうと俺は自分に言い聞かせた。


 そして木の芽味噌をつけたタケノコを食べ終わって今度は天ぷらの方に向かう。

 一口食べてクレアが、


「サクサクして美味しいです。タケノコも味が染みていて、いいかも」


 そういったのだった。


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