6、住居を確保しました
こうして俺達は、道に沿ってある広場? のような場所にやってきた。
後は俺の特殊能力を使うことになった。
「まずは“家(普通)”を選択」
俺は呼び出した“選択画面”からそれを選び触れる。
電子のような音がどこからともなく聞こえたかと思うと白い光が広い敷地内に浮かび上がり、すぐさま……どこかで見たことがありそうな二階建て住宅に変化する。
玄関から何から、この形……俺はどこかで見たことがあると思ってそこで俺は思い出した。
「あれだ、“スローライフ村づくり~ウサギ村の町おこし~”に出てくる建物だった気がする」
「確か直人の妹がやっていて、やり始めたゲームだったか」
「そうそう。それだと、色々なスローライフ系の食べ物を作る道具の類も家の中にあったりしたはずだから、食事関係はどうにかなりそうだ。だが……」
「だが?」
俺はそこで呟いて屋敷の上の方を見てから、
「電気やガス関係は使えるのかと思って。それとも魔法的な何かで使えるようになっているのか?」
そう思いながらそれを見上げているとそこで百合が、
「でもこれで、住む場所には困らなそうだよね。それで寿也の能力で食べれば、後は着替えなどがあれば衣食住は全部揃うよ?」
「そうだな……衣服……確か、衣装を変えたりできる設定もあったから、もしかしたら家の中にそういった衣類の類もあるかもしれない。なんにせよ中に入って、何があるのか一通り見ない事にはどうにもならなそうだな」
俺はそう提案して、さっそく家の中に入ることにしたのだった。
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