5、俺の特殊能力(チート)
こうして寿也と百合の能力は判明した。
実際に食料を作成したので、しばらく食糧には困らない。
また、百合の能力は存在を視界から消せるので、
「何かに襲われそうになったら、その力で俺達の姿を消せるという事か。なるほど」
補助能力としても戦闘では使えるのかもしれない。
そう思いつつ俺はようやく自分の能力についてみる事が出来た……が。
「……なんだか選べる魔法が、明らかに多くないか? それに、俺の見たことのない魔法も幾つかある。……横にあるマークによると、この世界の魔法……なるほど、知らないのがこの世界の魔法で、他が俺達の世界のゲームなどに出てきた魔法……一応使い勝手の良さそうなものを一つにまとめて、そこから攻撃したりいろいろできるようにもできるのか。それは後ででいいか……いや、とりあえずいくつかこっちに攻撃系を入れておいて……」
そういって俺がいじっていくと、左右で俺のその“選択画面”を寿也と百合が見ている。
人に見られながら作業をするのは変な感じがするなと思っていると……そこで、攻撃系やら何やらに分類されない“その他”が出てくる。
「なんだこの“その他”という項目は。ぽちっと」
そこで変なものがあったので俺は触れてみると、その下に大量にいろいろなものが現れてくる。
その中にあったものは、
「“家”? しかも大きさやらがある? 屋敷ってなんだ」
「それが呼び出せるんじゃないのか? ……人もいないし、ちょうど道に沿った広場のようなものがあるから、ためしに“普通”というものを呼び出してみたらどうだ?」
そう寿也に言われたため、そして俺も興味があったために俺は、その特殊能力を使ってみることにしたのだった。
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