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4、チートを使ってみる

 俺の意思で起動するらしい“選択画面”。

 ゲーム内で画面に表れて技などを選択するあれだが……。


「これ、“立体映像”か? 未来の技術だ。へ~」

「直人、今はそこに感動している所じゃないと思うよ~」


 そこで俺は百合にそう突っ込まれて笑われてしまう。

 で、でもこういった物が現れたら普通に感動してしまうものではないだろうか!

 と俺が思っていると、寿也が、


「ふ、愚かなことだ。この程度の事で感動するとは。子供だな」

「べ、別にそういうわけでは……」

「さて、こうなれば俺もこの特殊能力チートを使わねばならない。いでよ! カップラーメン! ……とりあえず一個で」


 俺を子ども扱いした寿也が、自身の能力で早速カップラーメンを一つ召喚しようとした。

 これで何も起こらなかったら恥ずかしいな、いじってやろうと俺が思っていると、突然風船の割れたような音が小さくして、目の前には……俺達のよく知っているインスタントのカップラーメンが!


「「「……」」」


 しばし無言でそれを見つめる俺達。

 そこで寿也が、


「く、くくくくく、どうだ俺の能力は!」

「これなら食糧には困らなそうだな。あ、百合、ためしに光を屈折させる床のカップラーメンが消えるかどうか、やってみてほしい」

「わかったわ。う~んと、こうかな」


 そこで百合がそう呟くと、瞬時にカップラーメンが消えた。

 正確には見えなくなったらしい。

 と、寿也がカップラーメンの合ったらしき場所に手を伸ばして、


「……うん、存在までは消えていないな」


 そう呟き、こちらから見ると何もない空間から、先ほど作り出したカップラーメンを取り出したのだった。

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