味見をしたい
何故か助っ人として呼ばれてしまった。
俺はこっそりとなりにいた寿也に、
「そんな話聞いたか?」
「手伝ってくださいといったような……カップラーメンが欲しいといった話しかしていなかった気がする。多分。俺の記憶の範囲では」
といったように話しているとそこでクレアの父親が輝くばかりの笑顔になり、
「で、では、異世界人の皆様方よろしくお願いします!」
「え、あの……俺達、まだ話を聞いていないのですが」
「そうなのですか? それなのに……」
「いえ、カップラーメンなどを欲しいといった話を聞きましたが……」
「カップラーメン?」
不思議そうに聞いてきたクレアの父。
確かにクレアもカップラーメンを知らなかったなと思いながら、
「カップラーメンとは、お湯を注いですぐに食べられる、スープに入った麺の事です」
「! そんな便利なものが! しかもお湯を注ぐだけ……素晴らしい! 時間も加点対象ですからこれなら……後は味さえよければ……」
といったことを一人でぶつぶつ呟く。
一体どうしたというのか。
そういえばサラヤクレアたちもそのあたりの話をしていたような気がすると俺が思っているとそこで、
「そのカップラーメンとやらを、私にも食べさせていただけませんか?」
「それは、はい。寿也、いいか」
「もちろんです」
寿也が笑顔で言って急いでお湯を沸かしてもらおうとクレアの父が出てきてすぐに、グラスに入った水を持って戻ってきた。
「今こちらに来たメイドにお湯を用意させるよう話してきました。熱いものでいいんですようね?」
「できれば沸騰したてのお湯です」
「それも伝えてきます」
そう言って水を俺達に渡してクレアの父は出ていき、俺はというと、
「百合、水がもらえたぞ」
そう声をかけて百合に水を渡したのだった。
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