表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/96

25、助っ人

 屋敷に俺達は案内された。

 白を基調した大きな屋敷で、飾り窓には金色の花の模様が見えたり、世なかなか凝っている。

 西洋風ファンタジーの貴族の屋敷、といった物に俺は見えた。


 それから中に入っていくも、雰囲気が何かおかしい。

 全体に暗く、人の姿もあまり見えない。

 たまたまなのか、俺の気にしすぎなのか、気のせいなのか。


 そう思って寿也たちに聞こうとした所で俺は、百合の異変に気付いた。


「百合、顔が真っ青だぞ。大丈夫か? 今にも倒れそうだが」

「……馬車酔いしたかも」

「少し休んだ方がいい。クレアさん、部屋で休ませていただいてもよろしいですか?」


 俺がそう言うと、クレアが勿論ですと答え、サラが様付けしろとにらみつけてくる。

 けれどそれを無視して俺と寿也で百合の腕を左右に肩に載せながら移動していく。

 そうこうしている内に客室に案内され、そこのソファーに百合を座らせた。


 飲み物を持ってくる、そうクレアが言って、メイドのサラがすぐに何かを持ってくるといっている。

 一緒に酔い止めの薬も持ってきてくれるらしい。

 異世界人に効くかは分からないそうだが。


 そうして待っているとそこで突然客室のドアが開かれた。

 現れたのはそこそこ歳のいった髭の生えた中年の男。

 部屋に入ってきてすぐにクレアに、


「クレア、コトロ村の料理人はどうした?」

「……すでに彼らの手に落ちていました、父様」

「何という事だ……」


 そう嘆く父にクレアがそこでちらりと俺達の方を見て、


「ですが強力な助っ人ともいうべき方々をお連れしました。異世界人のこちらの三人の方です」


 と、俺達の方を見て言い切ったのだった。

評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ