16、食事?
俺達が異世界人であるとすぐに納得してもらえたのはよかった。
突然攻撃されたら困るという不安も、実は俺の中にあったからだ。
そしてこれだけ友好的ならば、話を聞けるかもしれない……と思ったのだが。
「あの、それでその……さっそくお願いしたいのですが、何か食べ物を頂けないでしょうか」
「えっと……そういえばお腹がすいているようなことを聞いたような……だが、う~ん、異世界の食べ物でも構わないか? 特殊能力で作り上げているようだから多分この世界の人でも大丈夫だと思う」
そう俺が答えるとそこでクレアが目を輝かせて、
「異世界の食べ物ですか!? ぜひ、食べてみたいです! ……どうしました、サラ」
「クレア様、百歩譲ってこの方たちが異世界人だとして、異世界の食べ物なんて……」
などと言っているので俺はどうしようかと思ったが、
「どうしようか。警戒されている気がするが何かいい方法はないか? そもそもこの世界の人たちが食べて大丈夫なのか……寿也、“ステータス”に何か書いていないか?」
「……現地の人が食べても問題ありません、と書いてあるな」
「大丈夫なのでどうしますか?」
俺の問いにサラが答えようとするもそれを遮るようにクレアが、
「是非食べたいです。今すぐ! すごくお腹がすいているんです。……そういえばこの食べ物は何ですか?」
そこでカップラーメンにクレアは気づいたらしい。
寿也の目が光ったのを俺は目撃した。
そこで寿也が、
「お湯を注げば温かいスープに入った麺が、数分でできる食品です」
などと言い出したのだった。
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