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1、異世界に転移した件について

「異世界に転移させますといったような説明はいい。ただどうして人里離れた

森の中の道のような場所に俺はいるんだ? いや、物語のシーンとしてはよくあるけれど、こう、実際に転移させたならそういう所に送るだろう! ……あ」


 そこで俺、横山直人よこやまなおとは、目の前に瞬間移動したかのように表れた二人の人物に気づいた。

 そのうちの一人、男の方の旭寿也あさひとしやは俺の友人だった。

 同じオタクでありマンガなどを貸し借りするなかでもある。


 そんな彼は周りを見まわしてから呆然としたように、


「……異世界に転移した……だと?」

「……本当だね」


 それに答えたのはもう一人のクラスメイトであり、クラス一の美少女と名高い姫野百合ひめのゆりだ。

 ツインテールにした髪が印象的で、活発な雰囲気な見た目の通り活動的な女の子だった。

 ただあまり俺は接触はないのであまり知らない。


 そんな二人も、今呟いてから再び確認するようにそろって周りを見ながら、現実感がないらしく首をかしげている。

 今俺達がいるのは森の中を切り開いたかのような土の道。


 それを見渡してから俺は、


「時折雑草が生えているものの、表面が一部塊り踏みしめられている所を考えると人通りはある……上手くいけばこの世界に来て初めて人間と遭遇できるかもしれないのか。それに今は日が昇っているものの光が弱いから、まだ朝なんだろう。もしかしたらもう少しすると、誰かが歩いてくるか何かするかもしれない。その人にどちらに人の住む場所があるか聞いてみよう」

「直人君、落ち着いているね」

「……冷静に考えていないと頭がおかしくなりそうだからな……後俺の名前は呼び捨てでいい。これから長い……長く無い付き合いになるんだし」

「そうだね。じゃあ私も百合でいいよ。それと……旭君も名前呼びでいい?」


 そう、百合に聞かれた寿也は、ぼんやりとしたように頷いたのだった。

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