ポエム…
指輪
永遠に続く愛などそうは転がってはいない
眠れないまま迎える朝が幾つを越えたら
それと悟れるのだろう
そんなモノ端から存在しないよ
いっそこう言っててくれたなら
何も期待することもなくいられたのに
何処にも行かないよ
そんな言葉を指に填めて嬉しがる私を
救主のような微笑みを湛え
眼差しは物憂げで
その時から多分逃げる場所を探してたひと
出逢いは本物だった?
それも偽りに違いない
でも信じたいこころが消えない
それが青白い焔を絶やさない
by chanパイ
愛のレシピ
もっと自然に振る舞えれば良かったのにね
僕ら不自然に生きることに慣れちゃってるから
あなたの視線感じてたけど
僕は瞳をそらしてた
出来上がってるものばかり欲しがって
作り上げてくことが苦手で
まるで料理みたいだね
ちょっとスパイス効きすぎてるよ
by twice
見飽きた夕餉あと。。。
食事を逐えた器を運び
シンクに張った水に浸す
背中の向こう側から追うように流れて来るのは
さっき迄もそうだけどどうでも良い括りの話題
視線は合わせないのに向いてる方向も違うのに
二人の意識は互いの動向を窺ってる
「選ぶ道は一つ」冷めて重い空気がそう囁く
残骸を流すと落ち着いてくるの不思議ね
気持ちの整理もやがては_
by chanパイ
朝寝がしてみたい自分だけの
自分は一人では生きられない。
自分が何かをしようとすれば、必ず誰かを巻き込む事になる。
自分が何かを望んでも、他の誰かが望まなければ叶わない事もある。
望まれなければ、自分の望みは捨てなければならないのか。
あぁ、それすら無関係だ。他人には。
望みを捨てられなくて苦しもうが、自分以外の人には何の感慨も無いことだ。
例えば会話をして笑い合ったとして、楽しい気持ちも一人一人の勝手で、人と人はどこまでも平行線。
心が通じるなんて幻。
理解なんて錯覚。
じゃあ私はなぜあの人と話すんだ。
結局ただの自分勝手なのか。
by ももいろ珊瑚
風の吹きすさぶ夜に_
外は嵐
木々も建物も抗うことは叶わず
断続的に唸りを挙げる
夜
約束の場所には行けない
立ちはだかるのは何も
このことだけじゃ無くて
果たせぬ毎夜の誘い
きっとあなたは苛立っている
待って待って待って待ち続けて……
意図もしない待たせて待たせて__
天秤の傾きは変わらない
新たな不安も芽吹く
でも、ちょっとだけ、しあわせを感じるのよ
風に巻かれ天地も見失いそうな
前進も後進もしない今に。。。
by chanパイ
雨のそぼる中で_
どんなに安全運転を心掛けてても
向こうから飛び出して来られるってありますよね?
ましてや強引な運転してりゃ
アチコチ擦って凹めてって当たり前
でもそんなのどうってコトないと考えてた
私は大丈夫だからって
何の確信も無くに…
底の有無も分からないぬかるんだ沼に飛び込む迄は__
by chanパイ
無上に願う…
なにもかも忘れさせて…
あなたと逢っていられればそれが出来る
その刻があるなら私
辛いこと苦しいこと堪えてゆける
どうすればそれは叶うの?
ずっと傍にいさせて欲しいの
欲しいものがあるならあげる
失笑されても構わない
…願わくば
…好きといわれたい
by ももいろ珊瑚
緯度を増した日差しに照らされ
熱を上げる皮膚と大地
日は入り月昇る
帳は落ちたが冷め遣らぬ地上で
風は止まずに戸を叩く
熱い言葉にこの身も火照る
吟遊詩人じゃない私
ならば眠り辛い夜を指折って
数え唄にでもしましょうか
その唄を贈りましょうか
眠りに就いたあなたを
永久の眠りに誘えるまで
by ももいろ珊瑚