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第四十三話:任務完了

 朝日が眩しいと感じたのは何年ぶりだろう。随分長い時間眠っていたのは確かで、快は目を覚ますと同時に八年前と同じ光景を目の当たりにした。


「父さん……」

「おつかれさん。任務は一応成功したようだな」


 義臣は口元に笑みを浮かべた。それだけが八年前と違っていたことだった。


「全員無事か?」


 快は尋ねると、義臣は首を横に振った。


「修と白真が重傷、翔はまだ夢乃さんが付きっきりだ。快、龍神の使い方がまだなっちゃいなかったようだな。仲間の傷を開くような力をそう簡単に使うなよ」


 快は唇を噛んだ。結果は全員生きてはいても仲間を危険な状況に追い込んでいたのである。それだけは隊長として許されることではない。


 しかし、義臣はその方法を取るしか快にはなかったことは分かっているため、それ以上の責めをするつもりは全くなかった。


「だが、お前が氷堂の本体を引っ張り出さなかったらまだ被害はでかいものになっていた。確かに仲間を傷つけはしたが、隊長としては合格点をやる」


 そして義臣は立ち上がると、ニッと口許に笑みを浮かべた。


「早く体治せよ。一番の重傷はお前だったからな。それともう一つ。デビル・アイは透士がケリを付けたから、あとは翡翠に安心できる言葉でもかけてやれ」

「……それこそ父さんがかけてやれよ。社長だろうが」


 確かにそっちの方が効果的だとは思うが、義臣はからかうような笑みを浮かべて答えた。


「お前の傷は全部翡翠が治したんだ。それだけお前のことを思ってるならお前が今回のことをすべて話せ。

 ついでに嫁に来てくれても構わないというところまで話を進めて」

「ふざけんなっ!!」


 叫んだ代償はすぐに跳ね返って来た。それを笑いながら義臣は言ってやる。


「そういうことだ。風野博士のことから翡翠を解放してやってくれよ。これは社長命令だからな」


 そして義臣は快の部屋を後にしたのである。



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