第三十八話:ゲーム
風が倉庫の中に吹き込んでくる。自分達がTEAM本社を出発して少なくとも六時間は経っている。朝日が昇り始めたのか、闇の中にも光が差し込み始めた。
「騙し討ちか。義臣の考えそうなことだ。だが、お前にこれ以上の時間はやらん」
そして現れた七人の氷堂尊氏。個々の力は高いが、快が倒せないレベルでもない。寧ろ一個人の力を削るとなれば、広範囲の攻撃魔法を持つ快にはチャンスさえ生まれそうなものだ。
「一斉攻撃でも仕掛けてくるのか?」
「いや、これはゲームだ」
音も立てず、分身は一斉に散っていった。
「デビル・アイを搭載した分身の俺とまともに戦えるのは夢乃のみだ。だが、さすがの夢乃でも全員を救えるかどうか……」
その瞬間快は突っ込んでいく! 時間がない!
「喋ってる暇はない。すぐに片付けてやる!」
「出来るものなら」
そして二つの力は激突する!
「召喚、雷神!」
「消してやる」
赤い目が不気味な光を放つ。だが、快の得意とする召喚は尊氏のデビル・アイと対等だった。
「舐めんなっ! 雷神放て!」
雷神の持つ銛が高電圧をおび尊氏に襲い掛かる。しかし、デビル・アイはその電圧を掻き消した!
「効くわけがない」
「これもか?」
「……っつ!! 下かっ!」
コンクリートの床から雷柱が二本出現する。また騙し討ちだ。
「煩わしいっ! 消えろ!」
デビル・アイが再度不気味な光を放つ。それは雷神そのものをこの空間から消滅させた。
「次はお前をこの空間から消す」
「……そのからくりは回避できる」
「はったりを!」
デビル・アイが快をこの空間から消そうとしたが、攻撃そのものが快の前で弾けた!
「何っ!!」
その隙が絶好のチャンスだった。快はデビル・アイにナイフを突き刺す!
「うがあっ!!」
目を押さえ氷堂はよろめく! その瞬間が最悪の事実を物語っていた。
「ダミーか!」
「その通りだ」
ニヤリとした笑みと同時に倉庫は爆発した。
またまた更新遅くなりました。
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