表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/46

第十六話:戦う決意

 白真は怪我をした紫織の傍から離れようとしない、それが義臣の防御策だった。ただし、自分の息子は思っていたよりも行動的で、思っていたよりもバスターとしての血が騒いでいたのだ。


「快、とりあえず紫織は一命を取り留めたようだ」

「そうか、よかった」


 翔が書斎で調べ物をしていた快達の元へ告げに来た。しかし、快はあまりホッとしていなかった。紫織は助かっても、翡翠はまだ見つからないのだから……


「それよりお前達、さっきから何調べてるんだよ」


 いくつもの書類を引っ張り出して快は何やら調べ物をしている。それに便乗するかのように、掃除屋リストを修もパソコンで検索していた。


「ああ、翡翠をさらった『ブラッド』って奴等を調べてる」

「なっ……! お前達、おじさんから言われただろ! 絶対動くなって!」

「翡翠がさらわれてるんだぞ! 仲間なのに何もせず黙ってみてられるか!」


 それは修も同じだった。だからこそ快を手伝っていたのだ。


「あの縄、力を送ればどんどん締まるような術をかけていた。そんな高度な術、一端のバスターに出来るわけがないんだ。少なくとも、親父レベルだ」

「だったら尚更……!」

「無駄だよ、翔」


 先程まで紫織の傍に付いていた白真もやってきた。そして、片っ端からファイルを見ていく。


「紫織もやられてるんだ。おじさんがなんと言おうと俺達も戦線に加わる。だけど、行って足手まといになるつもりもない。だから快ちゃんは調べてるんだろ、奴らのこと」


 そのとおりだった。自分達の力が通用しない相手だとわかっているからこそ、完璧な作戦が必要だったのた。しかし、翔は反対する。


「それでも俺は反対だ。下手したら俺達がやられるんだぞ」

「やられないよ。俺達はTEAMなんだ。翡翠を取り戻すためなら絶対死なない」


 そして快は一つのファイルを机の上に置いた。それは「ブラッド」の本社だった。少なくともこの掃除屋の土地より広い。


「翡翠はおそらくここにいる」


 快が指差したのは廃墟となってる倉庫だった。


「相手もTEAMが来ると分かっていて人質を本部内に入れたりはしない。仮に入れたとしても、内部での戦いはこっちのほうが確実に有利だ。父さんが来ることだって予測してるんだろうからな。

 万が一本部が崩壊した場合、掃除屋としての機能が戻るのにも時間がかかるし」


「なるほど。だったら、ある程度の広さを持つ場所に翡翠を置いて、そこでおじさんを始末しようって魂胆もありそうだな。結界とかも張ってそうだし」


 修は「ブラッド社員名簿」を見つけ出した。どいつも猛者ばかりで並みの使い手など皆無に等しそうだ。


「だが、侵入法はどうする? 赤外線が多数外に張り巡らされているぜ?」

「俺が切るよ」


 翔が申し出た。彼こそ侵入に関しては幼いながらもエキスパートだったからだ。


「俺の戦闘タイプなら問題ないだろう」

「……父さんに逆らうのか?」

「ああ、隊長命令は絶対だしな」


 四人の覚悟は決まった。全ては翡翠を助けるために……

 

  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ