ぱうち
僕の本のお伴には
たった一枚、葉っぱがいる。
虫食いの葉っぱ。
茶色い葉っぱ。
薄気味悪く
いぼいぼ、ぼこぼこ。
生きてた証の
葉脈が、
息苦しそうに
浮き出た葉っぱ。
台紙の上に、これでもかって力でもって
びっちりぱっちり
パウチされて。
加熱滅菌密封されて。
腐敗なんて、忘れたように
人差し指に、つままれる。
一緒に本を読んでいるのに。
葉っぱは何も答えない。
齧られた時に痛かったとか
少しすえた臭いがするとか。
触るとボロッと崩れるとか。
タイムマシンに乗り込んで
ストップウォッチを握り締め
スタートとリセットを同時に押して。
白くなった葉脈が
どくん、どくん
、吸っている。
後は、お茶と黍団子か。
ありがとうございました。