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第二話 束の間の休息

お読みいただきありがとうございます。今回は少しキャラ紹介も含まれます。

夕暮れ時。

4キロ離れた先に野営テントを立てていた。

分隊長は常にどこでも寝れるように野営テントは持ち合わせている。

一応、中肉中背のおっちゃん兵士でも不眠が一番の敵だとは知っているようだ。


「副分隊長、このオレンジの棒は立てるんですか?それとも横にするんですか?」


シオが僕に尋ねてきた。


「そのオレンジのは、テント本体に接続して、その上にこの屋根になる布を被せれば完璧だよ!」


「はい!分かりました!」


シオは16歳という若い年の兵士だからテントを立てて入って寝るよりはいい感じの草むらを見つけて寝袋に入って寝るだけでも疲れは取れるからな。


「若いっていいな、」


気づいたら口から出ていた、その言葉にシオは笑みを見せた。


「何言ってるんですか、副分隊長もまだ19歳ですよね?副分隊長もまだ若いです!」


目を真ん丸にしてこっちを見つめるシオを見て癒やされている今日この頃。

さっきまで戦っていたというのに疲れを見せないシオの良いところだ。


「お〜い、煙が出にくい木を選んで来たぞ〜」


そう言ってドサッと燃やす用の薪を持ってきたのはヒデタダ分隊長。

自分の分隊、第7分隊の隊長。またの名を”モグラ分隊長”と呼ばれている。


「チッ....」


シオが静かに舌打ちをした。

僕には分からないがシオは分隊長をとても毛嫌いしている。


「まぁ、前線から4キロ離れているから火は見えにくいはずだ、だがいつ敵が来てもおかし くないから火を焚くのは2時間だけにしよう。」


と分隊長は言った、やはり戦地に慣れている。

警戒は解かない、それが戦地においての憲法と言っても過言ではない。


「「はい」」


シオは毛嫌いはしているが返事や敬礼は忘れない。


「あと、白井はどこだ?」


分隊長は不思議そうに周りを見渡す。

そう、白井とは突撃兵から分隊長を守ったうちの分隊のスナイパーだ。


「...ここにいます。」


少し離れた大きな木の上から声が聞こえた。

間違えてもここは森林で木々が鬱蒼としている、

だからこそ敵の接近を許しやすい。

彼女はそれを分かっていて見張り役として見張っていたのだろう。


「お〜い!見張りありがとう、あとさっき助けてくれたよね〜」 


分隊長の顔に枝がすごい勢いで落ちてきた、結構痛そうだ。

「あ痛..」と分隊長が声を漏らす。


「静かにしてください、スナイパーに長く話しかけるのはご法度ですよ。」


少々怒り気味に小さい声で言う。

確かに彼女の言う通りだ、敵から隠れて狙い撃つのに話しかけるのは敵に位置を知らせてしまっている。危険だ。


「分隊長、彼女の言う通りです。話しかけるのは辞めときましょう。」

僕は分隊長に言った。


「ああ、分かった、すまない。」

分隊長は謝りその場を離れた。


その間にシオが火を焚いていてくれた。

パチパチと燃える様子はとても美しい。

時刻は23時あたりだろうか、木々の間から見える星空は綺麗だ。


次回も休息は続きます。束の間のはずなんですが、すみません。

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