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第零話 あの星の下で

初めまして。僕は空想が大好きです。成人してもなお。

自分の好きな物語をどうにかものにできないかと思い、登場人物、能力など細部を構成して物語の構成はaiと作って手直しして書いてみました。どうか暖かく見守っていただけると幸いです。導入的ものはあえて書きません。情報はまだ少ないですが想像でどうなって行くのかなって考えるのが醍醐味だと僕は思うのでぜひ想像して見て見てくださいな。


その日、宵ノ星は、いつも通りだった。


「ちょっと!!

 なんで私の雷で湯沸かししてんの!?」


ミリスの声が、基地に響く。


「効率的でしょう」


クロノスは平然としていた。


「雷は熱に変換できる。

 燃料の節約にもなる」


「私のフェイタルは家電じゃないんだけど!?」


エリーがくすりと笑い、弓を壁に立てかける。


「でも、ちょうどいい温度ですよ。

 お茶、入ってますし」


「それは……まあ、いいけど!」


ミリスはぷい、と顔を背ける。



刃王は黙って、刀を手入れしていた。


金属音が、規則正しく部屋に落ちる。


「……珍しいな」


龍華が言った。


「今日は静かだ」


「嵐が無い日は、こんなものだ」


エリーが答える。


「嵐は、来る時にしか来ない」


その言葉を、

誰も疑わなかった。



輝は、少し離れた場所で空を見ていた。


雲一つない夜空。


星が、あまりにも綺麗だった。


「……なあ、輝」


ミリスが、後ろから声をかける。


「今日の星、なんか変じゃない?」


輝は、少し考えてから答える。


「静かすぎる」


「え、褒めてる?」


「……警戒している」


「なにそれ、やだなぁ」


ミリスは笑った。


無邪気で、

何も疑っていない笑顔だった。



クロノスが端末を確認する。


「リージング反応、ゼロ」


「フェイタル異常値も無し」


「ほらー。平和、平和!」


ミリスは両手を上げる。


「たまにはさ。

 世界が壊れない日があってもいいじゃん?」


輝は、答えなかった。


星の瞬きが、

ほんの一瞬だけ、止まった気がしたから。



エリーが、空を仰ぐ。


「……でも」


小さく、呟く。


「この星空、

 ずっと見られるとは思わない方がいいですね」


「え?」


「戦う人間ほど、

 そういうことを考えます」


風が、一瞬だけ吹いた。


それは、

後に来るものの、前触れでもあった。



輝が、ぽつりと呟く。


「……星の下では、誰もが同じだ」


「守る者も、守られる者も」


ミリスが首を傾げる。


「どしたの、急に哲学?」


輝は、空から目を離し、仲間たちを見る。


「いや」


穏やかに、言った。


「今夜は、少しだけ星が綺麗だから」



そして。


その夜は、


彼らが

最後に、何も知らずに笑っていた時間となる。


世界には、生まれながらにして

“終わり方”を背負わされた者たちがいる。


それを、人々はフェイタルと呼んだ。


理由は分からない。

祝福でも、才能でもない。


ただ一つ確かなのは——

フェイタルとは、宿命そのものだということ。


一億人に一人。

フェイタルを持って生まれた者は、やがてフェイストと呼ばれる。


人類を導く光にも、

世界を破壊する災厄にもなり得る存在。


そして、その戦いの歪みから生まれるのが

魂を荒ぶらせられた存在——リージング。


意思も意味もなく、

ただ数で世界を侵す、

“敵ですらないもの”。


人類はフェイストによってそれを狩り、

かろうじて均衡を保っていた。


……だが、その均衡は

この夜、完全に崩れ去る。



「……静かだね」


ミリスが、空を見上げて言った。


雷雲を背に、いつもと同じ無邪気な声。

だが、その瞳は冴えている。


「リージングの前触れじゃない」


クロノスが応える。


「星が……黙っていますね・・・」


エリーが弓を握り直す。


「嫌な沈黙ね。

 嵐の前とも違うわ」


刃王が柄に手をかける


「強烈な殺気を感じる、ね、」


龍華は蒼星龍の鱗に触れ、低く呟いた。


「……来る」




次の瞬間。


夜空が、裂けた。


音は無い。

衝撃もない。


ただ、世界の“向こう側”が

無理やり開かれた。


そこから歩いてくるのは——

形を持たない、終わり。


「……リージング…では、ありませんね」


クロノスの声が低くなる。


「フェイタル反応も……該当しない」


宵ノ星の中央に立つ者が、一歩前へ出る。


始星——

かがや


「……終焉だ」


その名が落ちた瞬間、

全員が理解した。


圧倒的力を持ってしても悟らされるその強さ。


これは戦いですらない。




終焉は、一歩進む。


その一歩で、

重力が軋み、空間が悲鳴を上げる。


「……勝算は?」


ミリスが尋ねた。


冗談でも、恐怖でもない。

純粋な問い。


輝は、静かに首を横に振る。


「わからない。だが、ここで諦めれば明日に煌めく星はない」


沈黙。


終焉を目の当たりにしても彼らの目に宿った明日を守る為の炎は揺らいでいなかった。


「明日を守るため、宵ノ星は終焉の撃破を開始する!!」


輝による一声で明日を守るという彼らの信念と共に最終防衛戦がまくをあげる。


ミリス・クロノス・エリー・龍華・刃王


「了解!!」


輝の言葉と同時に、世界が轟いた。


最初に動いたのはミリスだった。


「いっくよぉぉ!!」


雷王断滅斧が振るわれ、空が裂ける。

雷雲から落ちるのは単騎の雷ではない。

無数の雷槍が一斉に終焉へと降り注ぐ。


大地が蒸発し、視界が白に塗り潰された。


「効いて――」


次の瞬間、

雷が消えた。


焼かれたはずの空間が、何事もなかったかのように“元に戻る”。


「……嘘でしょ」


ミリスの声が、初めて揺れた。



「続ける!」


クロノスが地面に拳を叩きつける。


真命・重神憑依。

周囲一帯に、那由多級の重力が叩き込まれる。


空は引き裂かれ、

大地は自壊し、

視界そのものが歪んだ。


終焉の“存在”が、重力に引き裂かれ——


否。


引き裂かれたのは、世界のほうだった。


「……っ!」


クロノスの膝が落ちる。


「重力が……拒絶されている……!」



「なら――これでどうかしら!」


エリーの弓が、翠緑に輝く。


風が、刃となる。

嵐が、竜となる。


無数の斬撃が終焉を穿ち、

その中心で巨大な竜巻が炸裂する。


都市一つ分の空間が、

丸ごと削り取られた。


だが。


嵐の中心から歩いてくる影があった。


風を纏っていない。

防御もしていない。


ただ、無傷で存在している。


エリーは息を呑んだ。


「……通じない……」



「――なら斬る」


刃王が前へ出る。


冥王刀真打・死天。

抜刀と同時に、周囲の時間と空間が切断される。


世界そのものを削ぐ一閃。


終焉の“位置”を、確かに捉えた。


「――!」


だが次の瞬間、

刃王の視界が歪んだ。


斬ったはずの空間が、

存在しなかったかのように接続される。


「……斬った……はず、だ……」



「龍華!」


「承知!」


蒼星龍が咆哮し、空を覆う。


雷と豪雨を纏った龍剣が振るわれ、

超広範囲の斬撃が終焉を包む。


これは討伐ではない。

存在の抹消だ。


——それでも。


終焉は、止まらない。


むしろ、

一歩、前へ出た。



その瞬間。


全員の視界に、

“終わり”が刻まれた。


理解したのだ。

全ての攻撃は、意味を成さない。


この存在は、

フェイタルの延長線上にない。



刃王が歯を噛み締める。


「……クソッ」


ミリスが拳を握る。


「……あー」


「だめだこれ」


それでも。


誰一人、引かなかった。



「撤退命令を出す」


輝の声は、凛としていた。


「私は、この場を離脱する」


「……それが、人類に残された

最後の希望になる」



誰も、驚かなかった。


誰も、反論しなかった。


静かに、

全員が理解した。



「なるほどね」


ミリスが、にっと笑う。


「じゃあさ」


雷斧を握り直し、前へ出る。


「私たちの役目は、

 輝を明日に届けることだ」


エリーが一歩並ぶ。


「逃げ道は?」


輝は短く答えた。


「ない」



クロノスが、低く笑う。


「なら、作ればいい」


重力が展開される。

逃げるためではない。


時間を奪うために。



「……命令違反にはならないよね」


龍華が言う。


「あなたを生かす。

 それは命令の本質だ」


蒼星龍が吼え、空を裂く。



輝は、目を閉じた。


理解している。


彼らが、

戻らない選択をしたことを。


「……感謝する」


それが、最後の言葉だった。



終焉が、猛攻を開始する。


雷が、意味を失って消える。

風が、存在を拒絶される。

重力が、概念ごと粉砕される。


フェイタルではない。

技でもない。


終焉という“事象”が、終焉を振り下ろしている。



クロノスが地に伏す。


「……届いたか……未来……」


エリーの弓が砕ける。


「輝……空を、忘れないで……」



「いやぁ……」


ミリスは、最後まで笑っていた。


雷に包まれながら、空を見る。


「あの星さ……

 きっと、また輝くよ」



龍華と蒼星龍が、光に呑まれる。


「——頼んだ」


その声を最後に、

宵ノ星は消えた。



輝は、生き延びた。


勝ったからではない。


守られたから。



その日から。


宵ノ星は伝説となり、

終焉は封じられ、

世界には邪悪なフェイストが跋扈する。


リージングは増え、

人々は空を見上げなくなった。



だが。


あの戦場の跡で。


全ての記憶を失った一人の少年が、

静かに目を覚ました。


星の意味も、

終焉の名も、

自分が何者かも知らないまま。


ただ一つ。


胸の奥に残る、

消えない感覚だけを抱いていた。


——

「誰かに、未来を託された」

最後まで読んでいただきありがとうございます。

戦場で目覚めたのは誰なんですかね。彼は一体今後どういう生き方をするのか、どういう選択をしていくのか。

宵ノ星が消えて世界に放たれた終焉サイドのフェイスト達もいますからね。

ここから先もあまり話さないことにしますが、宵ノ星が強かった理由が結構鍵になるようなきがしま、

ということで短いですが最後まで見てくださりありがとうございます!

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