オウルナイフ
女神に魔力をいかに無駄にせずに使うかの特訓を受けた。放出した魔力が霧散していくのをまた魔力で包み自分のところに持ってくるイメージらしい。魔力がある程度多くないと使えない荒業でかつ完全にロスをなくせるわけではないらしいがいい技を教えてもらった。また鎖のイメージをそのまま強めて具現化させると拘束魔法が使えるようになるかもしれないらしい。八角形のバリアのようなイメージも訓練するとそのまま結界魔法に使えるらしい。色々な魔法の初歩の訓練に女神との特訓は大いに役に立った。交換条件ではじまった特訓で相手の欲もあるとはいえ付き合ってもらえてありがたい限りだ。
数秒耐えたご褒美にオウルナイフというナイフをもらった。これは持ち主の魔力の最大量に応じて性能が上がる優れものらしく、魔力を通すことで遠隔でも振り回すことができるらしい。切れ味がよく軽いこのオウルナイフを魔力で遠隔操作して攻撃することもできるそうだ。あとは切った敵と握った自分の魔力を吸い取って一時的にさらに強化することもできるらしいが自己の魔力はあまり使わないようにと言われた。アイテムボックスの件以外にも魔力はできるだけ温存したほうが緊急時にいいからとのことだ。今のところ自分が逃げるだけならどこでもできるが人を守ることもあるかもしれないからな。魔力の節約は肝に銘じておこう。