冒険者協会
「ええ~っ!?」
受付嬢さんに驚かれているというこの状況、冒険者登録をし、言われた通り水晶玉に手をかざしてみたところレベルが1から9まである中の9だったからだ。自分でも驚いているが、金剛体を得るまでの過程が地獄だったのでもう地力の面では無理して努力をしなくていいということを知り嬉しさがこみ上げてきた。
レベル1から3が見習い、4から6が中堅、7から9が上級冒険者で9はその中でも別格なのだとか。しかしレベル9以上の指標がないのであればその強さもピンキリだろうしギリギリ届いたのかもしれない、慢心しないようにしていきたいと冒険者協会の受付嬢さんに伝えたところ「あなたは謙虚すぎます、目をつむっていてもモンスターを倒せるレベルですよ」と本当か嘘かわからないようなことを言われてしまった。とにもかくにも冒険者としての生活が始まった訳だが、道中で手に入れたスライムの核は日本円にして100円だった。冒険者でなくとも倒せるレベルのモンスターで弱いが、とにかく数が湧き農作物などを食い荒らすからこの値段なのだとか。お金を持っていないことを依頼についてやたらと質問したら悟られたのか適当な依頼を受けてその報酬で宿をとることを進められた。色々と教えてもらって受付嬢さんには感謝だな。表面上ではそうすると伝えた。【異世界転移】の力で宿は自宅に戻り寝れば必要ないのでそうすることにしたが、モンスターを倒す際に必要な武器や攻撃手段を持っていないためゴールドを稼いで行きたいところだ。