おとしもの
仕事中に具合が悪くなった新入社員を、自宅まで送り届ける事になった。
「本当にすみません。仕事中なのに」
「そんなこと気にしないでいいから。今日はゆっくり休んで」
僕の言葉に、彼女は儚げに笑う。
ああ、良いよな。なんだかけなげに思えてしまう。
そんな事を思う間に到着。
「本当にありがとうございました」
扉が閉じられたとたんに、それは来た。臭いぞ!
見送っている彼女の前で車を止め、僕は言った。
「何か落とさなかった?」
どうして、私の200文字小説はいつも下品なのでしょう……