無理解、そして誠実さは消耗し
今、特に“差別された”と感じるエピソードがなくても
それは“今”ないだけなのかもしれない
男同士では部屋を借りられなかったり、
恋人の面会謝絶の病室に入れなかったり
その不条理に直面した時
俺はどれだけ自分を保てるだろう
そしてあなたは俺をどう思うのだろう
世界をどう思うのだろうか
“理解される”と“受け入れられる”は少し違う
理解がないからって受け入れてないとは限らない
ただだからこそ、ところどころで苛立ちを、
哀しみを覚えてしまう
諦めるべきなのだろうか
でも諦めていいことなのだろうか
思ったより人は固定観念に縛られている
そしてそれを壊されることを危機と見なす
なぜなら己の常識が崩れることは
これまで培ってきた世界を崩すことだから
何だって一から作り直すのは大変
だからあなたにとって俺は異物なんだ
知らなかったなら知らなかったで
そこから次のステップに進めばいいのに
でも、だって、と反論ばかり
どうしてもそこから進めない
不勉強な人間に一から説明するのは苦痛なんだ
あなたにきちんとわかろうというつもりがないのなら
そう、我々はひょっとしたら
自由とか平等とか多様性とか
そういうものの概念が
実はあんまりよくわかっていないのではないか
世の中が変わっていけば、あなたも自然に変わっていく
そういう期待をするしかないのだろうか