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クローズドフェイスリール

 昨日は一本釣れた!


 スレで…


 エラくビミョーな内容だったので、「小さくてもいい!ギルでもいい!今日こそは口に掛けてやる!」と、低目の目標を設定して、いざフィールドへ!




 意地で釣るために本気で選んだタックルは、クローズドフェイス2本とベイトフィネス1本。


 本気?それって遊びじゃねぇの?とか、バカにしてんの?とか言われてしまいそうな選択だけど、勿論本気。バカにもしてませ~ん。


 猛烈に本気ですとも!





 今回のタックルは以下のとおり。


 ベイトフィネス:ブラックレーベルPF6101MLFB+SS AIR 8.1R。糸はフロロ8ポンド。


 クローズドフェイス:バレーヒルGUSH RX GCR 661+スピンキャスト80。糸はナイロン6ポンド。


 バスライズ2602-2+アンダースピン80。糸はナイロン6ポンド。


 で、活躍したのはバスライズ2602-2+アンダースピン80。





 とゆーワケで、活躍したタックルの詳細はこげな感じ。


 まずはサオから。


 バスライズはシマノのバスロッド。


 エントリーモデル的なキャラで、歴史はかなり古い。


 2602の最初の2はスピニング。続く60は長さで6フィート。最後の2はパワー。使用範囲が7~18gと表示してあるからML~Mの強さ。スピニングのサオは最大負荷が5~10g程度のモノが多いので、かなり強い部類。アンダースピンには相当オーバースペック…かも。


 ハイフンの後に続く数字は継数で、2本継という意味。




 ここ最近、とはいってもかなり前からだけど、バスロッドは長くなる傾向にある。自分らが本格的にルアー始めた小学校高学年の頃は、5.6フィートと6フィートが主流だったとゆーのに、今では7フィート前後が主流。それなのに今時6フィートって…せめて、6.6フィートくらいはあってほしかったなぁ。そして、もう1~2ランク軟らかいのがよかったな。


 でもまあ、型落ちの新品で安かったし、しょーがないよね。


 短くて不利なことといえば、遠投があまり効かないことくらい。でもこれは、釣り場の選び方次第でなんとでもなる。


 感度はなかなかのモンだし、寄せるパワーに関して言えば、かなり強烈。


 安心して使えるので、これ以上の贅沢は言いますまい。





 そしてリール。


 アンダースピン80は、2014年に登場したダイワの最新鋭(笑)クローズドフェイスリール。


 クローズドフェイスリールは、スピンキャスティングリールとも呼ばれていて、名前に「スピン」と入っているのはそのため。


 ギヤ比4.3。


 自重250g。


 最大ドラグ力5kg。


 糸巻き量6ポンドナイロン95m、というスペック。


 赤と黒のボディカラーがなかなかカッコイー。




 クローズドには2タイプありまして。


 一つはスピニングロッドにセットするタイプで、今回活躍してくれたアンダースピンはこちら。


 もう一つはベイトロッド(厳密にはスピンキャスティングロッドというのがあり、いちばんリール寄りのガイドがベイト用よりも少し高かったりする)にセットするタイプで、上に挙げたスピンキャスト80がこれにあたる。




 自分らが子供の頃は、ルアーフィッシングといえばベイトとスピニングとクローズドの3タイプに分けられ、クローズドも各メーカーにラインナップされていたんだけど、巻き上げ力の弱さ、糸ヨレの酷さなどのデメリットが多く、徐々に縮小。今では国内の大きなメーカーだとダイワしか作ってなかったりする。外国製はそこそこ力を入れてあって、種類も豊富。ちょいちょいフルモデルチェンジもしている。有名なメーカーとしてはABU、ゼブコなんかがある。




 外観は、パッと見別物のようだが、構造はまんまスピニング。


 スプール部分を、フロントカバーという部品で覆ってあるからクローズドフェイスリールと呼ばれる。




 最大の長所は、キャスティングが簡単なこと。


 スピニングも簡単だけど、クローズドはもっと簡単。入門用にはもってこい!って感じ。


 アンダースピン80は、リールフットとギヤボックスの境目からキャスティングトリガーと呼ばれるレバーが出ていて、これを引いてキャストする。この「レバーを引く」という操作は、スピニングでいうところの、指に糸を掛けベイルを起こす、という操作に当たる。


 この操作を一度で行えるため、片手のみでのキャストとなり、スピニングよりも早く投げることができる。




 構造上、バックラッシュが起こらないのもいいトコロ。スピニングリールでのバックラッシュは、下に巻いてある糸が上の糸に叩かれ先に出てしまい、放出中の糸と絡み合うことにより起こる。クローズドはカバーとローターの隙間が狭いため、ここで余分な動きが抑制され、起こらないんじゃないかな?とか自分なりに考えてみたけど…どーかな?とにかくその手のライントラブルが起こらない。




 構造が単純なので壊れにくい。




 そして、リール本体が安い!新品で3000円ちょい。





 短所は長所以上にある。


 もう笑ってしまうくらいある。


 スプールがスピニングに比べ狭くて深いから、有効な糸巻き量がかなり少ない。


 キャスト時、糸はカップ状のローターの裏から、一旦手元側(逆側)に放出され、カバーの穴から出るので、抵抗が大きく飛距離が出ない。とは言うけど、自分的には結構飛ぶと思う。


 同じ理由で軽いルアーには向かない。これも自分はそうでもないと思う。


 スピニングのような糸ヨレ対策がされてない(構造上難しい)から、糸ヨレが激しい。


 巻き上げる力がなさ過ぎるから重いルアーには向かない。巻き抵抗の大きいルアーとかにも不向き。リトリーブに相当骨が折れる。


 ※オシュレーション機能(スプールが上下し、平行巻きする為の機能)が無いため、同じところに糸を巻き続ける。それが崩れる感じで広がりながらスプールに治まっていくので、巻きにむらができ、負荷がかかると噛みこんで、仕掛けが飛んでいる最中引っ掛かって止まる。


 ※)外国製のには搭載している機種があったような…ダイワには昔、ハイキャストという上位機種に搭載されていた。


 ある程度テンションを掛けて糸を巻き取らないと、膨らんでローターの内側に接触し、ハンドルが重くなり、最悪巻き取れなくなる。対策としては糸をつまんで巻き取るのが効果的。


 ベイルのローラーに相当するものが、直径2~3ミリ程度のピンなので、急激な負荷がかかるとそこから糸が切れる。


 ドラグの性能が悪過ぎる。耐えて耐えて一気に「ビー!」っと出る。


 回転性能もショボく、巻き取りがかなりギクシャクする。


 長所に挙げた「安い」はクオリティの低さにモロ反映される。


 ハンドルはガタつくし、スプールに「バリ」が出ているコトも。




 と、こんな感じで、短所だらけ。


 こんなだから見捨てられ、無くなってしまったのだろうけど、自分はクローズドフェイスリールがたまらなく好き。投げた時の抜けたような感じと、その時の「キュフィ~ン」という独特な音がたまらなく良い。


 中古が安く(500~2000円程度)、見っけると思わず買ってしまう。使いもしないのに7台も持っているとゆーね。


 ダメな子ほど可愛い!的な何かがこのリールにはあるのですよ。






 さてさて。


 実釣編に移りますかな。




 こいつらを車にぶち込み向かったのは、いつも出没するゴムの場所よりもちょい上流。


 河川公園っぽく整備されていて、クルマが止められ、足場も良くて狙えるポイントも豊富。しかも魚影はまあまあ濃い。


「ナチュラルトリッパー」や「俺たちのバスフィッシング」、「ザ・フィッシング」といったテレビ番組にも登場した有名な場所でもある。


 といった理由で、当然の如く人気スポットなため、ここの魚はそう簡単に口を使ってはくれないのですよ。


 それなのに、この場所の中でも一番の人気ポイントであろう橋脚を狙う。なぜこんな激荒れポイントを狙うかというと、それは勝負が早いから。エサ待ちしている魚がついていた場合、一撃で食ってくる。


 回遊も期待できる。


 ここに到着した時、先行者の姿が無かったというのも選んだ理由の一つ。




 撃つポイントをずらしながら、タックルをローテーションさせ、魚からのシグナルを待つ。が、案の定、食わない。




 一旦移動。


 数百m上流の流れ込みを撃つことしばし。


 対岸に釣り人が来たのでヤル気が失せ、再度橋脚へ。





 戻ってきて最初に手に取ったタックルは、バスライズ+アンダースピン。


 レッグワームのジグヘッドリグを引いていたけど、根掛かりでロスト。


 ノーシンカーにチェンジ。


 ワームはディッシュワーム。


 フォールスピードを速めるため、板オモリをシャンクに巻き(この時点でノーシンカーじゃないけどね)、橋脚の上流側を狙う。


 その一投目。


 着水し、糸が僅かに波を立てながら、水中に引き込まれていく。


 そろそろ着底かな~とか思っていると、糸が




 プンッ!




 小さく弾かれた様な生命感。




 食った!けど、このアタリはチビやな。




 そう予想しつつ、一呼吸おいてアワセを入れる。


 直後、小気味よい引き。




 やった!クローズドで久々の魚!去年以来か。この引きは、ギルかな?




 巻くと、暴れながらもすんなり寄ってきた。


 足元で反転。魚影を確認。


 銀色で20cm足らずの細長い魚。




 バスやん!




 抜き上げると、食いが立っていたのか、アワセは遅れてないはずなのに丸のみ。




 エラ孔から血が!




 上がるはずだったテンションダダ下がり。


 口を開けるとエラの根元にザックリ。




 ゴメンね!魚…。




 心の中で謝りながら、急いでハリを外し、写真も撮らずにリリース。


 とりあえず元気に戻って行ったけど…。




 お願いやき死なんで!




 そう願いつつ釣り続行。


 致命傷だったなら、もがき苦しみながら浮いてくるはずだけど、しばらくしてもそんな気配はない。撤収するまで気にして水面を見ていたけど、結局その魚は浮いてこず。




 大丈夫やったんかな?




 といった具合で、やっと一本釣れたのはいいけど、ちょっとしょっぱい釣行となったのでした。

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