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事故。

 ただ一人の家族である息子を最悪失っていたかもしれない、かなり勘弁な事が起こったので、予定を変更し、新しめのハナシをぶち込もうと思います。





 それは8月30日、夜勤中の出来事。


 0時をまわり仕事も一段落、な気配が漂ってきた頃。


 クレーンを操作していると、胸ポケットの電話が鳴る。




 こんな時間に誰?




 胸騒ぎがする。




「ちょっといいですか?なんか電話かかってきて。」




 いちばん近くにいた上司に言うと、




「いいよ。出り出り。クレーンはオレがやっとくき。」




 OKしてくれたので、吊り荷の振れを止め、停止させてリモコンをわたす。


 ポケットから取り出し画面を見ると、相手は息子。


 普段の主なやり取りはLINEで、滅多なことじゃない限り、電話なんかしてこない。




 ということは…




 嫌な予感しかしない。


 電話がつながると、開口一番




「お父さん…事故った…」




 予感的中である。


 心配がピークに達し、一瞬にして血の気が引いた。


 続けて、




「ケガはしちょらん。どっこも痛くない。○○(←友人の名前)も大丈夫。でも、エンジンかからん。」




 自らの無事を伝えてくる。


 落ち込んでいるけど比較的元気な喋り方ではある。




「なんか?何しよったんか?」




 経緯を聞くと、峠道を走行中、動物が飛び出してきて、焦ってブレーキ踏んだら滑って山の斜面に突き刺さったとのこと。


 相手もいなくて、破壊したモノも無い。


 安心すると、今度は怒りが沸々とこみ上げてくる。




「見てみぃ!夜遅くまで遊び回るき、そげなコトなろうが!バカタレが!たいがいせぇよ!」




 会社では絶対に見せることのない、キツい口調の自分を心配そうに見守る上司。


 通話終了後、




「どーしたん?何があったん?」




 当然の如く聞かれる。




「子供が事故ったらしいです。」




 理由を話すと、




「はぁ?大丈夫なんね?」




「はい。ケガとかも無いみたいです。」




「なら、よかった。」




 上司もひとまずは安心してくれたようで。


 事態が事態なだけに、帰ることを薦められたけど、とりあえずケガとかはないから仕事は続行。




 入社して間もない人間のクセに業務以外で心配かけるとか、マジ有り得ん。


 体裁悪いことこの上ない。




 とは、無事だったから言えるコト。


 ホント、死ななくてよかったよ。





 これに懲りて、少しくらい大人しくなってくれたらいいんだけど、実際はそう上手いこといかなくて…。


 反抗期真っ只中。


 イヤごとを言う自分の存在が、さぞかしウザいのでしょう。わざとのように夜遅くまで遊びまわる日々。


 ここは力ずくにでも、止めさせる場面なんだろうけど、親一人子一人の家族。それやってしまうと、逃げ場が無くなり追い詰めてしまうのは目に見えている。母親がいるのなら、悪役に徹することもできるんだろうけどね。どうしても、嫌われたくなさが先に立って、肝心なトコロで甘さが出てしまう。


 これじゃ、ナメられっぱなしになってしまうのも頷けるよね。




 あ~あ…ホント、ダメな親父。




 片親での子育ては大変だ。

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