『鶏ちゃん』は「けいちゃん」と読むのである
ついに、『鶏ちゃん』を見つけた。
因みに「にわとりちゃん」ではない。これは「けいちゃん」と読むのである。
この『鶏ちゃん』を探し続けていたのには理由があった。私が月500円を捧げ、ニコ生を拝聴している声優の平川大輔さんがこれを「美味しいねぇ!」と言ってニコニコと食べていらっしゃったからだ。
ビールを飲みつつ、ほろ酔いで「美味しいねぇ!」と笑う平川大輔さん。まさに眼福。耳も幸せであった。
その記憶を脳の奥に焼き付けたい。
あわよくば推しが食べたそれを自分でも味わってみたい。
そんな魅惑の料理のもとが今、この手に!!
いざ征かん推し体験!!!!
と言う訳で、今晩のご飯は『鶏ちゃん』を焼くことにした。しかも今回の『鶏ちゃん』は期間限定カレー風味だ。これは期待が膨らむぞ。
ぴっちりしたビニール包装の中身を下に寄せ、調理バサミでチョキチョキと開ける。すると、中から鶏肉が味噌と一緒に詰まっている。
これを油のひいたフライパンに落とし、何となく弱火で焼いていく。恐らく中火でも良い。
鶏肉が炙られている間に、キャベツを数枚と……冷蔵庫に入っていた茄子をざく切ってゆこう。野菜は多ければ多いほど良い。何故なら罪悪感が減るから。
適当に鶏肉を炒めつつ、切ったそばからフライパンにキャベツと茄子をぶち込んでゆけば、あとは簡単。かさが減るまで炒めるだけだ。
そういえば、クックなパットや料理レシピでみかける『適量』『適当』『いい感じに』というワード。母に教えをこうたときもそうだったが、兎角料理上手な皆様はこういう『なぁなぁ』系の単語を使う。恐らく説明するのが面倒くさいからだろう。
と、私も『適当に』フライパンの中身をかき混ぜながら思う。まぁ、こちらは料理上手ではないのでなんとも言えないが……。
さて、仕上がったものを溢れない程度に深めの皿に盛り付けて、『鶏ちゃん』は完成だ。早速白米と一緒に頂いてみよう。
辛い!!!ピリ辛!カレー!味噌!語彙を破壊してくる旨味!貴様さては酒飲みの人をメインターゲットにしたタイプのものか!!!うむ美味い!白米が進む!鶏肉に濃い味が付いているのだが、これがまた薄味のキャベツとあうのだ。気まぐれに入れた茄子も、カレーの風味と油を吸って実に美味しくお腹を満足させてくれる。
何より、あれだけ焼いたのに鶏肉が柔らかい。こんな所にも企業努力を伺えた。
私が酒飲みだったら、ビールでも片手に「っかーー!!!」と叫んでいたに違いないな。
でもまぁ、酒飲みのツマミは大体酒飲まずにも美味しいものだ。こちらはおかわりの白米をお供に、ガツガツといこうと思う。
因みに、完成品にチーズを乗せても大層美味であった。マヨネーズと和えてもきっと美味い。後日再度検証する予定である。