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ジェントルマンの5年間

僕は延々とリトル立嶋と会話していた

「青春」について考えていた。


世の中ではアオハルとか言われる、あの青春である。そもそも青い春ってなんだよ。

春はピンクとか緑だろ。

もしかして、あれか。

高校生は爽やかな青色が似合うからってか!


ポカリもカルピスも青春っぽい飲み物だけど、

青くはないから!

透明か白色だから!

「白春」とかでいいじゃないか。

あ、もしかして白はちょっと卑猥なのかもしれない。すいません。ptaの皆様。


そんなどうでもいいことを考えていても、

まだお昼の時間にすらならない。


ゴールデンウィーク明けの登校日のような。


夏休み明けの登校日のような。


朝から今まで時計の時間ではほんの数時間だが、


僕の脳内では5年以上もこの椅子に座っている感じ。


僕の脳内ではオリンピックも終わっているのに、

どうして学校は終わっていないのだ。


あ、やっとお昼の時間だ。

僕だけの安全地帯に身を潜めようとしたその時、

透き通った青春代表の声が僕の耳に届いた。


「あ、立嶋!まだいた!よかった、、」


僕の背後には、神代さんがいた。

この人の周りだけ太陽光ないのかと勘違いするほど、白い肌をしている。

そんな白い肌が、いつもより少し赤みがかっている。

それにほんの少し息が切れているような、、


もしかして風邪かな。


僕は内心、神代さんがいたことに驚いたが、

ジェントルマンの威厳を保つために、

落ち着いた声で返事をした。


「あ、神代さん、、どうちたの」ちょっと噛んだ。


「いや、もしよかったらなんだけど、、」


なんだよ。噛んだせいでちょっと気まずい。

それか僕が噛んだことに触れてくれ。


「あの、、一緒にご飯食べない?

 少し話したいこともあってさ、、」


え、話したいこと?それって何だろ。

急に僕の心臓がバクバクした。

もしかして、告白かな?

いや、そんなわけない。

さっき僕が噛んだことを言うに決まっている。


悲しい未来が待っていても、

僕は神代さんと食事できることが嬉しくて

2つ返事で答えた。


ご飯を食べに行こうと思い、席を立とうとしたが、

なかなか立てない。

僕の精神時間では5年が過ぎている。

つまり5年間、座っていたことで

足腰がバグってしまったのだ。


なかなか立たない僕を見て、神代さんがたずねた。

「え、立嶋、どうしたの?」


僕は脂汗を滲ませながら答えた。

「いや、5年間座っていたせいで。ね?」

我ながら変な返事。でも本当なのだ。


神代さんは、ふふッと上品に笑った。

こっちの方がよっぽどジェントルマンだよ。



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