表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

書きたいことを気ままに書くよ。 ⑦

運転の一場面を書いてみました。


みなさん、運転はお好きですか?


ちなみに、レインはくそペーパードライバーです。


運転が苦手なひとに優しい社会になってほしい今日この頃です。

ばくんっばくんっと大きな音を立てて心臓がその存在感を表している。

両手にはじっとりと汗をかき、知らぬ間に浅くなった呼吸に息が乱れる。


わたしは、車のバックミラーと座椅子の位置を微調整し、深く深呼吸する。


ギアはちゃんとパーキングに入ってる。フットブレーキは解除したし、左右のミラー、確認OK。


もう一度、目をつぶり深呼吸する。


そんなわたしをよそに隣に座している上司はさらっと言った。


「さあ、準備が出来たら行きましょうね」


わたしはお腹にぐっと力をいれた。

ギアをドライブに切り替え、ゆっくりとアクセルを踏みしめた。


◯◯◯


わたしが運転免許を取ったのは18才の冬だった。教習所に通っているときからくるまが、嫌いで嫌いで嫌いで、き、ら、い、で仕方がなかった。

ただ、払ってしまった(家族が払ってくれた)教習所代のためだけに通った。


運転をすると、緊張しすぎてすぐに気持ち悪くなるし、その後はぐったりして動けなくなることもしばしば。


それでもわたしは懸命に通った。払ってしまったお金のために。


必死になって教習を終えるも、実家にて数回運転練習をしたところで父の車を壊してしまった!!!(フロント部分が思いきり自宅入り口の門に突っ込んだ。わたしの目は前についてるのに、なぜ門に突っ込むのか?)

それからというもの、わたしは運転から逃げに逃げていた。


わたしが運転する度に助手席に座る父は眉間に皺を寄せながら小言をはく。吐く。はーきーまーくーる!わたしが一体何をしたって言うのだ!

文句を言うならちゃんとした技術を身に付けられていないのに、回数こなしたらとっとと卒業させてしまう教習所が悪いのだ!と何度思ったことか。

そんななか自分なりに闘っていたのに、フロントを壊すという悪の所業。うぬぬ。。。自分が許せぬ。


それから大事な車を傷つけられたことでまた父からぶつくさ言われ、すっかり嫌さが倍増してしまったわたしは、運転から逃亡することに決めた。


◯◯◯


そんなわたしも、大学卒業を機にもう一度、教習所に通ったことがある。それは、就職先で運転する機会があるかも知れなかったからだ。


教習所に通った結果は……いや、聞かないでください。

それからわたしは免許は身分証、ひゃっはー!な生活を送っていた。はずなのだが。


およそ8年ぶりくらいにハンドルを握ったのが今年の5月。

まだ梅雨に入る前の新緑の季節だった。


上司に


「帰りはこの道路をまっすぐ一本道だから、やってみよう」

とさらっと言われ、さらっと交代し(入社したての新人のわたしに拒否権などあるはずもなく)、冒頭に至る。


でも、やっぱりわたしは運転が嫌いだ~!!


と改めて思うのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ