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スラッガー⚾️  作者: 宇目 観月(うめ みづき)
6/29

夏の大会(一日目)

夏の市長杯争奪戦はね、優勝したチームは、県大会に出場できるから、みんな春の大会よりも気合が入るんだ。


今年こそは「ブラックホークス」に勝って、県大会に行きたかった。

 

前の年、決勝で「ブラックホークス」に負けて、卒業する六年生の先輩たちが泣いてたのを見てるしね。



その日は、中学一年生になった先輩たちもスタンドに応援に来てて、


「翔太、頑張れよ!」


って声を掛けてくれた。


僕はスタンドを見上げて帽子を取り、


「はい!」


って大声で返事したんだ。



耀と母さんの姿も見えたよ。


春の大会の時と違って、僕はスタンドを見上げる余裕が出来てた。


でも、試合中はチラッとしか目を上げられなかったけどね。



第一試合は、「桜台さくらだいパイレーツ」と対戦。


打線が爆発し、僕も絶好調。

四打数三安打、二打点。


五年生ピッチャーの聖司せいじ君も相手打線を寄せつけず、五対〇で勝利。


みんなも気合が入ってたし、今年は行けそうだと思った。


僕がヒットを打って塁上で目を上げると、

耀と母さんがスタンドから僕に手を振って

くれた。二人とも凄く喜んでた。


僕は塁上で小さくうなずいたんだ。



◇◇



昼休み。


市民球場の外の木陰で、配られた弁当をチームのみんなと食べてると、耀と母さんが来て差し入れをしてくれた。

 

「はい、翔太、差し入れよ!」


って、母さんが僕の大好きなシュウマイを手渡してくれた。


「翔太、次の試合も頑張ってね!」


って、耀も栄養ドリンクを手渡してくれた。

僕がドリンクを受け取ると、


「ヒュー、ヒュー」


って、冷やかされて恥ずかしかった。


耀も恥ずかしいみたいで、母さんと直ぐにどこかに行っちゃった。

 

シュウマイは箱に二十四個入ってたのに、

アッと言う間にみんなに奪われて、僕は

二、三個しか食べれなかった。



◇◇



第二試合は、「南台みなみだいブレーブス」と対戦。


打線が良くて、結構強いチームなんだけど、六年生のエースピッチャー貴史君が力投。


三対一で勝利。


僕も好調を維持。

三打数二安打、一打点だった。



一日目は、この二試合で終了。


僕は二試合とも、得点にからむ活躍が出来て嬉しかった。


僕は春の大会で認められて、この大会から六年生に混じって、クリーンナップの五番を打つようになってたんだ。


監督とコーチの期待にこたえられて、凄くホッとしたよ。


僕はその頃、ボールが来るコースに合わせ、レフト方向に引っ張ったり、ライト方向に流したり、さからわずにセンター方向に打ち返したり出来るようになってたんだ。

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