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第4章 正斗の運動会 part2 開会式&西田京子

幼稚園生の入場が終わると、大音量な、放送が流れてきた。


「今から、A幼稚園の運動会、ムシムシフェスティバルを始めます。一同、礼!」


副園長先生の新貝誠(しんがいまこと)先生が、生徒に指示をした。そして、みんなは礼をした。


「園長先生のお話、園長先生お願いします。」


「はい!」


とても大きくてごつい声が返ってきた。そして朝礼台に上り、マイクに口を近づけた。


「皆さん、おはようございます!」


「おはようございます。」


幼稚園生が元気な声で、挨拶を返した。

 そのころ雪子は、正斗を見つけて、よ~く見ていた。しかし、挨拶の後、雪子の機嫌が悪くなった。正斗が挨拶の時に、口を開きもしないで、ぼーっと遠くを見ていたからだ。そして、その機嫌の悪さから、いつの間にか、口から憎しみの声が、出ていた。


「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」


その声を20秒も出していると、ほかの保護者に怒られた。怒ったのは、雪子と仲が悪い西田京子(にしだきょうこ)さんだ。その人の子供の西田保太(にしだやすた)さんとも、正斗と、仲が悪い。


「ちょっと、正斗君のお母さん。うるさいですよ。静かにしてください。」


いかにも、自分を馬鹿にしているようにしか思えなかった。内心、ポンコツ野郎だと思っていた。


「分かりましたよ。」


雪子は、皮肉を込めて言った。そして、その場から立ち去った。

 立ち去った後、雪子は、応援拠点で怒り狂っていた。しばらくそのようにしていると、何か楽しい雰囲気の曲が流れてきた。そして、アナウンスが流れた。


「プログラムナンバー1、A幼稚園音頭、昔から続く伝統の曲をみんなで楽しく踊ります。」


アナウンスが終わると、生徒が入場してきた。雪子は正斗の頑張る姿を一目見ようと、西田京子さんの場所から遠い、応援席を探した。すると、端の方に空いているところがあり、その近くに新しく応援拠点を移転した。移転が終わると、A幼稚園音頭が始まった。


第5章へ続く。

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