11 確認のための話し合い
俺達は問題を片付けて、ダンジョンから出ることとなった。
シュンの方も大学に他のダンジョンはなかったとも聞く。
ちなみに集まる時間もまだ余裕はあったので、大方のスキルや魔法をダンジョンで試してみた。
ダンジョンに行く前に外で確認できなかった魔法やスキル、それと、西堂さんから回収したスキルや魔法も。
佐波さんのもついでにだ。
確認して分かった戸柱のスキルのことだが、どうも石だけでなく、俺の粘着化した空気も爆発できるようだ。
ただ、この場合爆発の強さは結構弱い。
硬いものじゃないとダメのようだ。
もう一つ、爆弾混入は爆弾化させたものに物一つを混ぜて、爆発の時に飛ばせることも分かった。
戸柱が爆発させたときに岩を飛ばしていたのはこのスキルのおかげだったようだ。
ちなみに西堂さんのスキルだが、これは使い道を考えたくないやつだった。
何せあったのはサキュバス化。
使いたくもないし、使い道は考えたくない。
ただ、今回回収した反射化というスキルは割と使えた。
念じて魔法や物に攻撃すると跳ね返すものだ。
あと回収できたのは二つの剣もだ。
ベイルソードとグライアソードという剣。
前者は魔力を込めると霧を出す特殊な剣、後者は気合具現化というスキルが持っている間、追加される剣。
それぞれの確認を終えてから、俺は家へと帰宅した。
そして午後になり、パートナーを含めた配下の皆が家に集うことになる。
今回配下になった西堂さんも加えてだ。
やったことは顔見せして仲間の認識と、それとお互いの連絡経路の確保。
それと、モンスターが公に出たとき対処するエリアの決定だ。
最もエリアについては大事ではないときに適用という感じである。
「とりあえず、エリアの方はこんな感じだな。当然、エリアの守りに付けないときはあるから、その時は他の誰かに事前に託す形になるな」
俺は皆の前で立って語る。
他の皆はリビングのところで座って聞く形だ。
俺とアムリスとシュンの他にいるのは三木島とそのパートナー、佐波さんとマトト。
それから、幸前とフェリア、レックスとガルガード、西堂さんとテオリスだ。
母さんとミュサは台所でホットケーキを作っている状況だ。
ちなみに三木島も佐波さんも今日で俺の配下になった。
お互いに配下としての受け入れが整っていれば戦闘せずに配下に成れるようなので、そこはありがたい。
「分かりました、天川さん。俺が佐波からもらった武器で守っていきます」
三木島が俺の言葉の後に返答する。
彼には佐波さん経由で武器とアイテムを渡すことになる。
ちなみにパートナーは狼のようなモンスターでリカルドとの名前がついていた。
「無理して死ぬ真似なんて、元も子もないからな。気を付けてくれよ、三木島」
「分かってます。簡単に命を投げ捨てる真似なんて、釣り合わないことはしません」
三木島がそう言うなら、過度な心配は要らないかもな。
あと、今回手に入った武器もあったから、試しに聞いてみるか。
「そういえば、今回のダンジョンで武器が手に入ったけど。俺は使わないかもしれないし、三木島は使ってみる?」
「いえいえ! 俺はちゃんと武器もありますから、十分です。他に使い道があるかもしれませんし」
武器を見ることもなく、三木島は遠慮を伝える。
本当に俺への迷惑をかけたくないようだな。
俺は二刀流をすると、片手がふさがるから剣は片手に一つで十分なんだけど。
これ以上無理強いするのも悪いし、ここでやめがいいな。
「あとやっておくことはないかな。顔合わせと連絡経路の確保ぐらいだから……」
やるべきことを思い浮かべつつ、俺は言葉にする。
すると、幸前が手を上げる。
「そういえば、僕からいいかな、天川君。ギルド三闘士についてなんけど……」
手を上げて話すは幸前。
「俺の契約したギルド三闘士か?」
「ああ、良ければ教えてくれると嬉しいと思って。当然、僕のも話す」
幸前の契約した人も気になるし、話さないって選択はない。
「俺はガティークだよ。ギルドのリーダーの孫娘」
「僕はヴェルターって人だ。ギルドの副官候補とも言われている」
「そりゃ強そうじゃないか」
「君の方も十分強い人だろ? リーダーの孫娘って言うくらいだから」
まあ、それもそうだよな。
ギルド三闘士だから、選りすぐりの人たちなわけだし。
ついでに、他の人も聞いてみようか。
「レックスの方はどうだい? 良ければ俺に教えてくれるかな?」
「レックスはラッチャートっていう目で見た人に魔法をかける人だワン。ちなみにパキオグループに所属ワン」
瞳術とかそんな感じの術か。
厄介そうな人が他のギルドにもいるんだな。
「見ただけでか。かわしようもないし厄介だな、俺と戦っている間に契約していたら、俺の負けだったかも」
「その時は三闘士の契約が出来なかったからワンね。ないものねだりしても、負けは負けワン」
レックスからの勝ちは幸運の中で拾えたのかもしれない。
あと、こういうギルド三闘士の情報が手に入ったのはいい機会だ。
これから冒険者と戦うと三闘士もそれに参加してくる可能性もあるってことだから。
あとは西堂さんか。
三木島も佐波さんも所属していないだろうし。
「あと、西堂さんはどうなんだ? ギルドのことも聞いてないし」
「あら、私? アイセムシステムに所属しているけど、まだ契約は出来てないわよ」
西堂さんは脚を組みつつ語る。
戦った時のテニスウェアのままで、だ。
無意識に足に目が行ってしまわないように気を付けないと。
まだ誘惑されるようじゃ、アムリスに何を言われるか。
「そっか。まだ三闘士と契約は出来てないってことか」
「でも、今日で契約できるかもしれないし聞いてみるわよ。今日で強さの条件も満たしていると思うし」
そうだな、俺からレベルを吸い取ったんだよな。
もしかしたらそれで条件達成なのかもしれない。
……いけない。
あの吸われた時の光景を思い出してしまう。
確かに快感はあったけど、そんな事じゃまた誘惑されて流されそうだ。
別の話題を考えよう。
「あとは……そうだな。またついでにギルドの取引アイテムについて情報交換もした方がいいかもしれないな。みんなで共有できると交換できるアイテムも幅が出来るだろうし」
やることないと言ったのに、やることが増えてしまった。
でも、これはみんなの為でもあるし。
せっかく集まった場だからこういうこともしないといけないな、うん。
こうしてギルドでの取引アイテムや取引できるアイテムなどの情報を交換して、家での集まりを終えるのであった。
天川のステータスは少しお待ちください




