6 RPGで強敵を倒すと、レベルがめっちゃ上がるよね
今回はダイジェストみたいな感じで、地の文多めです。
で、ステータスを確認するとだ。
LVがすごい上がっていて、俺は格段に強くなっていた。
どれくらいかというと、これだ。
名前:天川照日
種族:人間
LV:50
職業:優勝候補の冒険者
所属:なし
撃破ポイント:223
耐久力:7000
魔法力:5000
攻撃力:3000
防御力:2800
機動力:2800
技術力:5000
魔法威力:3000
スキル、魔法欄
物質粘着化:LV5
フレイムショット:LV5
ダンジョン解析:LV5
粘着圧縮:LV3
両者HP公開:LV5
スキル回収
レベルがかなり上がっていた上に、冒険者としてのランクも上がっていた。
これでアムリスの追う真相へ近づいたことは間違いないな。
あと、撃破ポイントだが、冒険者を倒すと持っていた撃破ポイントがそのまま入るわけなんだ。
幸前が持っていたポイント200が俺にそのまま加算というわけだ。
これだと、そこそこ倒した冒険者を狙った方が効率よさそうだな。
モンスターが公に出るとあれだし、俺は地道に倒す方を選びたいけど。
スキルと魔法欄も質の点で充実したが、驚くのはこれだけじゃない。
「すごいね、幸前って人……こんなにスキルと魔法があったなんて」
アムリスの驚きの言葉。
見ているのは俺のスキル欄だ。
なぜ、幸前のことが分かるかというと、スキル回収のおかげだ。
新しく手に入ったスキルを見るとだ。
スキル、魔法欄(回収用)
自然治癒:LV3
攻撃魔法詠唱短縮:LV3
攻撃魔法広範囲化:LV3
経験値アップ:LV2
フレイムサークル:LV2
フレイムスネイク:LV5
ブラストボム:LV1
アクアバレット:LV7
アクアシールド:LV5
フロストビーム:LV1
アクアヒール:LV2
これが俺のスキルとして回収して、使えるようになったわけだ。
魔法も回収できたのはありがたい。
あの厄介な自然治癒も入ったのはでかい。
そんでもって、短期間で幸前がLVアップできたであろう、経験値アップもものすごいでかい。
「それもそうだけど、俺の今回のレベルアップで手に入ったのもかなりあるんだよな」
そのスキルはこれだ。
スキル、魔法欄(新規獲得)
遠隔物質粘着化:LV1
粘着化操作高速化:LV3
粘着化広範囲化:LV2
パートナー遠隔可能:LV1
スキルコピー:LV2
スキル発揮解除選択
鈍足発症:LV1
幻覚発症:LV1
二つの発症のスキルは良くないスキルだ。
スキルの発揮も選択できるとアムリスから聞いたので、今この二つは効果を発揮していない。
スキル発揮解除選択のスキルがあるからできるみたいだ。
あと、パートナー遠隔可能はアムリスが少し離れていても、俺が粘着化等のスキルを使うことが可能なわけだ。
距離は1Mが限度だが、それでも十分だ。
それと、粘着化操作高速化は文字通りのスキルだ。
粘着空気砲の飛ぶ速度も速くなっていて、剣の伸びる速度も速くなっていた。
「他にも確認したいけど、攻略は早めの方がよさそうよ」
アムリスからの提案。
それもそうなので、俺は次のフロアへと進むことにした。
結果的を先に言う。
俺はかなりレベルを上げてしまったので、次のフロアもすぐに済ませてしまったのだ。
移動速度もかなり上がったし、力も前と段違いだったからな。
それで、俺はスキルのテストを行う。
幸前のスキルは何となくわかるので、まずは自分の獲得したスキルが先だね。
次のフロアも同じく草木のフロア。
そこに現れたのはデンジャラスビー三匹。
相手が相手なので、自然治癒は発揮解除だ。
おそらく、幸前のアナフィラキシーショックはこのスキルも原因かもしれないのでね。
先に試したのがスキルコピー。
こちらは発症のスキルが気になったため。
試す相手はデンジャラスビー。
俺は粘着化した空気に念じた、スキルコピーを。
コピーしたのは鈍足発症。
粘着化した空気は速度も上がった上に、俺の手を離れていても自由に動かせた。
これは粘着化のLVが上がったためだろう。
で、すぐに粘着化した空気に相手は当たったんだ。
するとだ。
そのデンジャラスビーは粘着化して拘束されたが、もがく動きが遅くなっていた。
おそらく粘着化した空気を経由して鈍足発症が付いたからだ。
やはり、不都合なスキルは押し付けるためにあるみたい。
それと、粘着化操作高速化と、粘着化広範囲化があって、より大きな粘着した空気を作ることも可能だった。
これもありがたい。
この間に相手は攻撃もしていたが、速度も上がっているので回避も容易い。
その上、アムリスも俺の中で注意してくれているので、集中しても問題ない。
次は遠隔物質粘着化だ。
俺は試しに粘着化した剣を伸ばして、あえて岩に突きを当ててみた。
そして、粘着化を念じる。
すると、岩は粘着化したので、俺は動きを念じる。
もう一体のデンジャラスビーに向かえと。
速度は俺が粘着化したときより遅いが、岩は相手に向かっていって、相手の動きを束縛させた。
イメージ通りのスキルのようだ。
ちなみにもう一つの岩に剣で触れて粘着化を念じてもダメだった。
今のところ遠隔での粘着化は一つだけみたいだ。
そして、俺は最後のデンジャラスビー一匹を粘着化して伸ばした剣で突き刺した。
更にと他の相手も剣を伸ばして倒す。
あと、押し付けた発症スキルは時間経過で切れるみたいだ。
突くころにはもう、もがく動きが戻っていたようだし。
(本当にすごいわね……ここまでレベルが上がるとこんなにあっさりなんて)
俺も同感だよ、アムリス。
ここまでとは思わなかった。
そして、俺は次のフロアへと行くわけだが、そこには新しいモンスターもいた。
アムリスいわくはビートルウルフ。
狼の体にカブトムシの装甲、そして頭にはカブトムシの角を生やしたモンスターだ。
見て分かる、物理特化のモンスター。
硬くて、力が強そうだ。
で、そのモンスターの他にもデンジャラスビー二匹もいた。
フロアには計三体のモンスター。
が、それは幸前の魔法フレイムスネイクを発動させて、三体とも倒した。
高速詠唱のスキルのためか、魔法の発動って早いんだね。
このフロアのモンスターもいなくなって、俺は次に進んだ。
そうそう、ポーションもこのフロアの宝箱で一つゲットだ。
他にもガイアスの石って言うアイテム一つもゲットした。
(その石は戦闘では使えないけど、持っておいて。取引に使えるものだから)
なるほどね。
戦闘に使えないって言うとなんだか使いたくなる。
で、このフロアも後にすると、次のフロアは一風変わっていたものだった。
このフロアも草木で区切られていた。
だが、具体的に違うのは草木の台座が奥にあって、その上には白く長い髭を生やしたおじさんがいた。
人間ではなく、耳が長いエルフだ。
おそらく、このダンジョンのリーダーか。
ここから、主人公天川、実質最強化です