ギルドに登録しよう!
4月1日から、新社員です。色々と大変です(白目)
「何見てんのよ」
「胸と、耳だな。あと貧乳がビキニアーマーとか珍しいなと。あと狐耳もふりたい」
瞬間、何かが切れる様な音と共に狐耳っ娘の顔がどんどん紅くなってゆく。
狐耳貧乳ビキニアーマーに声をかけられた哲は、躊躇いなく言い放った。
それはもう躊躇いなく・・・
皆さんおわかり頂けたであろうか、如何に哲坊が無神経であるか!
確かに魅力は感じる!しかしながらその対象は著しく狭く、身長も相まって俗に言われる紳士諸君くらいであろう。
胸部装甲に自信がない少女にその様な事を言えばそりゃ怒られる。
結果哲は、パシッ!という音と共に放たれたビンタをその身に受け、呆然とした顔で立ち尽くすのであった。
首を捻りながら考える哲、周りからは「お前面白いな」や、「貴様も同類であるか、どうだ我々の団体に入る気はないか」等の勧誘らしき言葉まで様々な野次が飛んでいる。
その中を進んで受付までいく、何故か白い目で見てくる受付嬢。
「ギルドに登録したいのだが・・・」
「ハイわかりました、では必要事項を記入してください」
そっけない態度、哲の方に原因があるとわかるのはいつになるのだろうか・・・
しかしそこは受付嬢ギルドの顔である、哲が記入を終える頃には、顔にしっかりと営業スマイルを張り付けていた。
「はい!確認しました。ギルドに関してのご説明は必要ですか?」
「頼むよ」
「はい、冒険者は国家に縛られない唯一とも言っていい職業です。冒険者達は、直接国家に税金を払う事はありません。
その代わり報酬額から手数料として、一定額天引きされた金額をお支払いしています。
冒険者ギルドに入る事によって、冒険者活動中は別の国籍を持つと思ってもらってもかまいません。
冒険者にはランクがあり下から、G・F・E・D・C・B・A・S・SS・SSSとなっております
ランクが上がる程にギルドでの待遇は良くなるので頑張ってください。以上です何か質問はありますか?」
「ありがとう今のところは大丈夫だな、Gランクで適当な依頼見繕ってくれないか?街の外に出るようなの」
「それなら、薬草採取はどうでしょう?近隣の森の入口付近に生えているので魔物との遭遇もほぼありえませんよ」
「じゃあそれ受けるからよろしく」
「はい、薬草の採取ですね。こちらの依頼は常時依頼の為、歩合制となっています」
「わかったありがとうな」
大通りを直進し街の門にたどり着く。
冒険者ギルドのカードを門番の男にみせ、街の外に出た。
哲が自分の異常性にきづくのは、まだ少し先の話し。