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食欲の転生  作者: アニオ
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プロローグは唐突に

平凡な人々を眺め、いつも通りの道を歩いて仕事へと向う。

平凡な日常、いつも通りの日常、俺はそんな日を過ごしていた。


ただ一つ、いつも通りじゃないとすれば、上から凄い勢いで迫ってくるでかい物体であろう。

俺は自分が死ぬ瞬間というものを味わった。




真っ白な空間で目が覚めた、あたり一面真っ白な中に、何やらドヤ顔で鎮座している女がいる。

うむ、無視しよう


「ちょっと!アンタ無視はないでしょ!」

関わりたくない、関わると絶対に面倒くさい事になる・・・

「関わりたくないってなによ!面倒くさくもないわよ!」

はぁ心の声が読めるタイプの奴か・・・

仕方あるまい・・・

「貴方は、建設中のビルから降ってきた鉄柱の下敷きになって死んだわ。普通なら貴方には、輪廻の輪に戻ってもらうのだけど・・・」

「お断りします」

「なによ!まだ何も言ってないじゃない!」

「だってあれだろ?よく分かんない超常的確率で、貴方に転生する権利が与えられました、チートあげるので異世界で頑張って生きてねって話しだろ?」

「えっ、うそなんでわかったのよ!?」

「しかも別にあたりとか、サービスってわけでもなく、ただ単に異世界側で何かしらの問題が起きて解決して欲しい感じの奴だろ」

「うっ・・・」

女がダメージを受けている、ここは慰めなければ!

「おい、女神モドキ元気だせ」

「モドキじゃないわよ!女神よ!」

「へぇー自己紹介も無かったから知らなかったよ」

「うっ、、、私の名前は、円環の女神ルーフェよ・・・」

「おう、よろしくなルーフェさん。俺は、田中 哲だ!んじゃ、また機会があれば会おうな」

「えぇ、そうね・・・ってちょっと待てぇい!」

「チッ・・・」

「貴方に転生してもらわなあいと色々と困るのお願いしますなんでもしましすから」

土下座する女神、傍から見れば哲の方が悪者にも見える。

「わかった。異世界へ行く事を考えてやろう」

「ホント!?」

バッと顔を上げ、期待の眼差しで哲を見る女神、流石の哲も少しばかりクラっときた。

「あぁ向こうの状況次第だがな」

途端に女神の表情に影がおびた。

異世界から転生した人間を呼ぶくらいなのだ。いい状況なわけがないのである。

「俺は食べる事が趣味なんだ。うまいものがあるかどうかも分からない異世界なんて行きたくないね」


哲がそう告げると、女神の顔が喜色に彩られる。

「今から行ってもらう予定の世界は、食べ物はめっちゃおいしいらしいわ!」

自信満々に告げる女神

「ほほぅ?それはどれくらいかね?」

「とりあえず肉は『強ければうまい』よ、あちらの肉は全て魔獣なのだけど、強ければ強いほどおいしくなるわ。最低ランクでもちょっと贅沢した焼肉くらいはおいしいわよ?」

十分に心惹かれる

「野菜は?」

「地球にある野菜は、全てあるわね。その他にファンタジーな美味しいが野菜たくさんよ」

哲の中では、殆ど行くか行かぬか決着が付いている。

しかしこれがあるとないでは随分と違う・・・

「米」

「最近は、米も一般的になって、一般家庭で普通に食べられるくらいよ」

それだけ聞ければ十分である


「逝くぞ、美食が我を待っている」

「待ちなさいよ!?」


気持ちよく行こうとしているのにまだなんかあるんかいな駄女神


「きいぃぃぃっ!!!!!駄女神ってなによ!チートあげようと思ったのにっ!!」


俺は華麗なターンをキメながら、女神に振り返る。

「さぁ、チートよこせ」


「はぁ、じゃあ全体的な体力とかの底上げと魔術も使えるようにしとくわね。後は成長速度倍加と、魔術適正(全)くらいかしら」

「はぁ?何言ってんだ駄女神。肝心なもんが抜け落ちてんだろうがよ」

「駄女神はやめなさいっつてんでしょ!っていうかなによ!?まだ足りないの?何が足りないのよ!?」

「調理だよ」

「はぁ?」

「だから調理だよ!どんだけうまいもんがあっても。料理が下手だったら意味ねぇだろうがよ!だから調理スキル1通りと、地球の調理知識全部よこせや!」

「あ、はい・・・」

「よし、じゃあな駄女神」

「えぇ、、って待った!!アンタまだ私の用事、聞いてないでしょうが!!」

「わすれてたわー、でなによ?何やって欲しいわけ?」

「えぇっとね、実は最近あっちの世界の方で魔王が復活してね?実はこれ勇者召喚なの。だから魔王たおしてくれたらなぁ〜って・・・」

「却下だ面倒くさい」

「で す よ ねぇ 〜!?」

うるさい、とてつもなく面倒臭い

「じゃあな駄女神もう会うことが無いのを祈るぜ」

「選出担当に文句言ってやる・・・あ、えぇ・・・貴方に女神のか・・・」

女神がお決まりのセリフ、女神アンケートランキングお見送りのセリフで、言ってみたい言葉、第2位のセリフを、言い終える前に転生して行った哲、やはり自己中である。



調理関係のスキル等を得た哲は、異世界へと旅立った。


これは、平凡とは程遠い程、料理に傾倒していた少年の死後の物語である。


平凡な日常、いつも通りの日常、そんな日々がいきなり崩れ去り異世界へ行く事になった田中哲という男の物語である




【現在開示可能な情報】

名前:田中 哲

性別:男

年齢:18


体力:50000

魔力:10000

力:8000

知能:9000

運:5000


スキル:

ステータス上昇

魔術適正(全)

成長速度倍加

物品鑑定

神の料理人

農業の鬼

調味料作成

調理知識

付与魔法

ステータス偽装


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