幼馴染「おはよう!勇者様!!」男「!?」
男「いよいよかぁ」
幼馴染「いよいよだね」
男「それにしても、よかったの?しばらく帰ってこれないかもしれないよ?」
幼「まだ言っているのかい、ボクと男の仲じゃないか」
男「腐れ縁とも言うけどね」
幼「ひどいねぇ」
幼「こんないい女連れておいて、そんな言い種はないと思うよ?」
男「あはは」
男「付き合わせちゃってごめんね」
男「結局仲間も見つけられなかったし」ショボンヌ
幼「む、くらいぞ男!ボクは自分で行くと決めたんだ、男が気にやむことはないさ!」
幼「それに街の酒場で紹介されていた奴らなんて、世紀末風のモヒカンとか」
幼「違う”せい”の字が似合いそうなウシチチ聖職者とか」
幼「盗賊とかむしろ悪者だし、遊び人なんか戦う人じゃないし」
男「よ、幼は街の酒場に恨みでもあるのかな」アセ
幼「ボクはそつなくなんでもこなす上に魔法が得意ときている」
幼「ボクがいれば男も安心して旅ができるってことさ」ドヤァ
男「うん!そうだね!ありがと」
幼「う、そこまで素直に受け止められると恥ずかしいのだが///」テレリ
男「それで、まずはどうしたらいいんだろ」
幼「いやいや、まずはも何も勇者のやることと言ったら、魔王討伐だろう?」
幼「男は戦闘力は抜群だけど、抜けてるところがあるからな」ヤレヤレダネ
男「僕はもともと勇者なんてやりたくなかったし、仕方ないよ」
幼「まぁそう腐るなよ、男には勇者の素質あるんだから。ボクが保証する!」
幼「それに、足りない部分は二人で助け合う、だろ?」
男「う、うん」
男「じゃあ、気を取り直して僕に割り振られた北東の湖の魔王城を目指して出発しよう!」
幼「」
幼「うん、出発だ!」
幼「といっても、しばらくは電車に揺られるだけなんだけど」
――――――
――――
――
(数日前)
幼「おはよう!勇者様!!」ドアバァン!!
男「!?」
男「お、おはよう幼」ネムネム
幼「おぉ、勇者よ!ネムネムしてるとは情けない」
幼「さては、昨夜はお楽しみでしたね??」
男「昨夜?」ハテ?
男「!?」
男「な、な、何いってんの!?」
幼「ふふふ」ニヤニヤ
幼「早く支度して、朝御飯にしよう、皆おまちかねだよ」
男「う、うん、すぐいく。先いってて」
――――
――
(食卓)
男「で、何で今日はド○クエ設定なの?」
幼「たまには面白いかと思って?」
男「まぁ、悪くはないけど、ただの気まぐれ?」
幼「いや、正直な話、男が勇者に任命されたと郵便のおっちゃんに聞いたからね」
男「え?」
カーチャン「ほら、あんた宛の任命書だよ」ピラリ
カーチャン「朝イチで届いたよ、幼ちゃんの言う通り今日からあんたは勇者だよ」
男「」
男「ぼ、僕が!?」
男「というか、本当に郵送されてくるんだ」
男「いやいや、そうじゃなくて!」メダパ○ー
幼「まぁ、落ち着け男、ご飯こぼしたぞ」
男「あ、ごめん」カタヅケカタヅケ
カーチャン「来ちまったもんは仕方ないね、男なら腹くくりな」
男「う、うん」
幼「男は戦闘実技得意だったからなんとかなるよ!」
男「う~ん」
カーチャン「とりあえず、街で最新の装備と仲間探しておいで」
カーチャン「幼ちゃん、よかったらついてってあげてくれないかい?」
幼「もとよりそのつもりですb」
カーチャン「さすが幼ちゃんだb」
トーチャン「b」モグモグ
男「」
――――――
――――
――
(電車の中)
幼「ということがあったのでした」
男「?? なに?」
幼「いやいや気にしないでくれ、ちょっとしたおまじないさ」
男「う、うん?」マーイッカ
男「やっぱり、下り電車だと同業者も何組かいるね」チラ
幼「殺伐としてるねぇ」
男「コレから殺しあいの世界だもんね」
幼「そーでもないさ」
男「ん?」
幼「ウルウル」ジー
幼「幼は仲間になりたそうにこちらを見ている」
男「どうする??ア○フル!って、やらせないでよ」アセアセ
男「しかも幼はもう仲間じゃないか」
幼「勝手に変な乗り方した上に、マジレスしてもらっては困るよ」
幼「男はまじめすぎるんだよ」
男「」シュン
幼「い、いや、そういう方法もあるってことだよ」アセアセ
幼「全部倒さなくても、魔物を仲間にして戦うっていう勇者もいるって聞いたことがある」
男「なるほど、そのやり方なら殺さなくてすむね」
幼「ただ、どうやって仲間にするのかわからないけども」
男「だね。都市伝説と思ってるよ」
男「でも、あると良いよね」
幼「そうだね」
男「とか言ってる間に、まわりがだいぶ田舎の風景になったね」
幼「このまま湖まで行けたら良かったのに」
男「今なら、ちょうど半分くらいまで電車か動いてるね」
幼「今の湖の主は強いけど、あまり領土を広げてこないからね」
男「そうだね。あまり攻めてこないなら、戦いたくないんだけどなぁ」
幼「ん、ボクも気乗りはしないよ。でもボクらは平和のために戦わなきゃいけない」
幼「それが勇者の使命だよ」
男「そんな使命なんて無かったことにできればいいのにね」
幼「それができれば、どれだけ救われるか...」
――――――
――――
――
(中間くらいの駅)
幼「ふぅ~、電車は座ってるだけなのに、疲れるのが納得いかないな」
男「幼は昔から電車苦手だよね、僕はゆっくり景色を眺められるし結構好きだけどね」
幼「まぁ、その電車もここまでさ」
男「ここから先はモンスターも強力なのが増えるからね」
幼「電車に揺られてなまった体をほぐすにはちょうどいいさ」
男「あんまり油断しちゃダメだよ?幼にもしもの事があったら、おじさんにフルボッコされちゃうよ」ガクフル
幼「そんときはやられる前に父を跡形もなく吹っ飛ばすから心配するなb」
男「それはそれで怖いからやめてね」
幼「とか言ってるうちに敵さんのお出ましだよ」ハァ
植物?「ウジュルウジュル」
幼「変な植物さん達、ボクたちのデートを邪魔するなんて、いい度胸だね?」 ミギテカカゲー
男「んー、デートとは違うんじゃないかな」
幼「似たようなものだよ、どちらにせよ、ボクはもっと男とお話ししてたかったんだよね」 ボソボソ
幼「それを邪魔しちゃうなんて許せないよ!っと」ミギテフリオロシー
植物?「ピギャーー」エンジョウー
男「いつみても、幼の魔法は半端ないね、あと容赦もない」
幼「戦場で容赦なんかしてられないよ、男もわかってるでしょ?」
男「うん、幼を守るためにも危険は最小限にしないと、ねっ!」植物キリトバシー
幼「ボ、ボクは強いから、守られなくてもいいんだけど」
幼「男がその、どうしてもっていうなら」テレテレ
男「片ついたから先進むよー」
幼「ちょっとくらい乗ってくれてもいいじゃないかー」ムー
――――――
――――
――
(湖畔)
男「だいぶモンスターも数が増えてきたね」
幼「まぁ、魔王城にももう到着だからね」
男「いよいよ大詰めって感じだね」
幼「これくらいの距離なら魔王からもこっちが見えてるかもね」
男「いや、怖いこと言わないでよー」アセ
幼「これから倒しに行こうっていうのに、ビビッているのかい?」ニヨニヨ
男「び、びびってなんk」
???「」ジー
男幼「!?」トビズサリ-
幼「いつの間に後ろに!?」
幼「というか、君は」
男「妹?」幼「妹ちゃんか?」
妹「おひさしぶりです!幼さん、にーちゃん」オジギー
男「」
幼「本当に妹ちゃんなのか?」
妹「そうだよ?忘れちゃった?」
幼「いや、忘れるはずもないが、でも」チラッ
男「妹、お前、まさか」
男「魔王になってたのか」
幼「!?」
妹「うん!」
幼「でも、妹ちゃんは事故でなくなったんじゃ」
男「交通事故に合ったのはたぶん本当なんだけど、加害者の言では、事故直後に姿を消したらしいんだ」
妹「あ!あれは死ぬかと思ったよぉ」
妹「いやぁ、魔王になった瞬間ちょっと目が回ってふらふらっとしちゃったら、どかーんだもん」
男「でも、妹が生きてて良かった」
幼「でも男!今の妹ちゃんは」
妹「そだよ、幼さんの言う通り、魔王になっちゃったんだ」
妹「ほら!みてみて!羽もはえたんだよ?」バッサー
妹「いーでしょー?悪魔系って言うのかな?かっこかわいくない?」クルクルバサバサ
男「」
妹「」
妹「にーちゃん」
妹「こんなところにいるってことは、勇者御一行なんでしょ?」ウル
妹「私の事、殺しちゃう?」ウルウル
男「そんなことは」
男「」
男「出来ない」
幼「男」
妹「ありがとう、にーちゃん」ナミダポタリ
妹「」
妹「でも、私はもう退けないかも」キッ
男「!?」幼「男!!」妹「にーちゃん!ちょっと我慢して」ウデフリー
男「うぐ!?」タオレコミ
幼「男!!大丈夫か!?」
男「う、ごめん、体が動かせない」
幼「束縛魔法か!」
幼「妹ちゃん!どうして!?」
妹「にーちゃんは、私を殺さないっていってくれた!」
妹「にーちゃんに嫌われてないなら、私はにーちゃんと結婚するの!」ドーン
男幼「「!?」」
妹「だから、幼さんは少し邪魔なんだよ?」
幼「まさか」
幼「妹ちゃんは、願望を叶えるために魔王になったのか?」
妹「んー、気づいたらなっちゃった感じだからわかんないよ」ウデハライ
幼「そう、かっ!」トビヨケー
幼「男と結婚する事が妹魔王の野望!」
妹「ほんとは魔王になんかなりたくなかったんだ」
妹「にーちゃんはきっと幼さんのおかーさんを殺した魔族を憎んでる」
妹「魔王になった私なんか嫌いになっちゃうと思ってた!」
幼「妹ちゃん」
妹「でも、にーちゃんは私を殺さないっていってくれたよ!許してくれた!」
妹「だったらわたしは野望を成就させる!」
幼「だけど、こんなやり方では野望の成就はできないと思うぞ」
妹「う、うるさい!です」
妹「幼さんを倒して、にーちゃんには私の城に来てもらわなきゃいけないの!」パンチー
幼「妹ちゃんは、男を監禁でもするつもりなのか?」ツカミナゲッ
妹「そんな、、ことは」チャクチー
幼「ボクか言いたいのは、妹ちゃんの野望成就は男の気持ちを考えないと成り立たないってことだよ!!」
妹「!」
妹「わかってるもん、だからこそ幼さんを倒さなきゃいけないんだよ」
妹「しかも、それでも難しいってことも」
幼「そこまでわかっていて」
幼「もうひけないってことか」
幼「ならボクが止めてあげる!!」フルパワー
妹「幼さんありがとうございます!こちらもいきます!!」フルパワー
幼妹「「っ!!」」ドカーン
幼「」
妹「」
男「いてて、、」フットビ
男「!」
男「体の束縛がとれてる?」
幼「」
男「幼!!大丈夫か!?」カケヨリー
幼「ハハ、男、ボク大層なこといって負けちゃった。」
幼「もう動けないや」
幼「男、妹ちゃんと、お話するんだよ」
男「わかった、無理しないで!」
幼「わかってくれた、なら、よかった」ガクリ
男「幼!幼!!」
幼「」
男「」
男「幼を守れなかった」ガク
妹「うぅ、なんとか勝てました」ムクリ
男「妹」
男「いくら妹でも怒ったよ!」キッ
妹「ひっ!」
男「これから家族会議だよ妹、お話ししよう」ゴゴゴ
妹「ち、違うのにーちゃん!」ガクブル
妹「私はにーちゃんが大好きで一緒にいたくて!」アワアワ
男「うん」ゴゴ
妹「でも」
妹「どうしても、幼さんににーちゃんをとられちゃうから」グス
男「それで幼を、僕の大好きな人を」ゴゴ
幼「」
妹「やっぱりにーちゃんは幼さんのこと、好きなんだね」
男「うん、世界で一番大好きだよ、だから妹を一番にできない」
妹「」シュン
男「でも、妹はその次に大切だと思ってるよ」ダキシメー
妹「にーちゃん」ギュー
男「かけがえのない家族だからね」ニコ
男「こんなことしなくても、ずっと一緒にいるよ」
妹「うぅ」
妹「にーちゃん!幼さん!ごめんなさい~」ポロ
男「今回はデコピンの罰で許してあげる」デコペシ
妹「あぅ、ふえぇぇん!」ポロポロ
男「よしよし」ナデリコ
男「うん、家族会議終わり」
幼「」
男「幼、ごめんね」ダキアゲー
幼「」
男「守れなくてごめん」
幼「」
男「うぅ」ベソ
男「幼がいないこれからなんて生きていけないよ」グスグス
幼「何を言っているんだ、男」
男「へ?」
幼「隙ありだ!」チュー
男「///」!?
幼「///」
幼「こ、これがボクの答えだ、だからボクの居ないこれからの心配なんていらない」キリッ
幼「それにしても男は何度も、だ、大好きって言うから、恥ずかしかった///」
男「幼さん、ずっと聞いてたの」
幼「あぁ、そうだよ?死んだと思ったのか?」
男「」ガーン
男「でも、幼が生きてて良かった!」ポロポロ
幼「な、何も泣くことないだろう」
男「本当に怖かったんだ。もう失いたくない。これから一生幼を守るから!」ポロポロキリッ
幼「なっ///」テレテレ
幼「よ、よろしく、お願いする///」ギュー
妹「じー」ジトメー
男幼「「あっ!///」」
幼「い、妹ちゃんこれは!なんと言うか流れでだな」アタフタ
男「そ、そうそう、流れとか!」アタフタ
妹「まぁ、いいです、お二人が超絶ラブラブなのがわかりました」
男幼「「ホッ」」
妹「でも」
妹「私もまぜてくださーい」トビコミー
幼「じゃあ、ボクは兄妹まとめて愛してやる!」ドーン
男妹「」
幼「な、なんとかいってくれよ」テレテレアセアセ
男「照れるならやらなきゃいいのに」ニヨニヨ
妹「ねー?」ニヨニヨ
男「ん?」ゴゴゴ
妹「なんの音だろう?」
幼「湖の塔が崩れてる?」ゴゴゴ
妹「一応私の城なんだけど、まだ新しいはず。違法建築?」ゴゴゴ
男「それより」ゴゴゴ
幼「ここにいると危ないな」ゴゴゴ
男「妹も!逃げるよ!」ゴゴゴ
妹「うん!」スカッ
妹「あれぇ!?」コケッ
妹「羽!無くなっちゃった!」ゴゴゴ
男「大丈夫!?」ゴゴ
幼「こうなったら、男!勇者魔法のアレを!」ゴ
男「わかった!」ウデヒロゲー
男「転移魔法!」
男幼妹「っ!」ピューン
――――――
――――
――
(自宅)
男幼妹「」バシュン
男「ふぅ、ビックリしたね」
幼「転移は便利だけど未だ慣れないよ」
妹「」フラフラ
妹「にーちゃんの部屋」キラキラ
妹「じゃなくて!羽無くなっちゃった」シュン
男「もしかして」
男「魔王じゃなくなった?」
妹「え?」
男「闘ってたときみたいな強い魔力を感じないよ?」
幼「確かに、ちょっとみてみなよ」
妹「う、うん!」
妹「うぬぬぬ」フンス
妹「ぬぬぬ」ゴゴ
妹「ふにゃ~」シューン
妹「魔王の力無くなったみた、い?」
男「おぉ!野望が弱ったからなのか?」
幼「それにつられて城も崩壊した?」
男幼「「なんにしても」」
妹「やったー!やったよ」ピョンピョン
妹「これで、にーちゃんと幼さんと一緒にいられる!」
幼「良かったな、妹ちゃん」
妹「うん!幼さん、ありがとう!」
妹「あ!それから、ぶっ飛ばしちゃってごめんなさい」
幼「あ、あれはボクも手を抜いて、わざと負けてあげたんだ!ダカラダイジョウブダヨ?」
妹「ほんと!?やっぱり幼さん優しい!」
幼「ソ、ソウダロウ?」
男「」ニコニコ
幼「」バシッ
男「いたいっ!」
幼「男がニヤニヤしてるからだ」
男「ごめんごめん」
カーチャン「何か騒がしいわね」ドアガチャ
妹「あ!」
カーチャン「あら?い、妹ちゃん?」
妹「かーちゃん!」ダキッ
カーチャン「え?どういうこと??本当に妹ちゃん?」
男「え、えっと、かくかーくしかじーか」
カーチャン「と、とにかくトーチャンと幼父君を呼んで家族会議だよ!!」
――――――
――――
――
(翌朝)
妹「おはよ!にーちゃん勇者!!」ドアバァン!!
男「!?」
男「お、おはよう妹」ネムネム
妹「にーちゃん!ネムネムしてる場合じゃないよ!」
妹「さてはぁ、昨夜はお楽しみ?でしたね??」
男「ぶはっ」ブーッ!
男「そんなのどこで覚えてきたの!」メッ
妹「昨日幼さんが教えてくれたよ?にーちゃんがすぐ起きる魔法って」
男「あ、あぁ、目は覚めるけど、もう二度とやらないこと!」
妹「うん、わかったよ!じゃなくて!」
妹「にーちゃん大変なんだ、幼さんが!」
男「幼がどうしたの?」
幼「聞いて驚け!」ドアバァン
男「!?」
幼「魔王デビューしてしまいました!」ドヤァ
男「」
幼「ふむ、ボクの魔王姿に見とれて声もでないようだ」フフン
男「」
幼「そ、その似合ってるかな?」テレテレ
幼「ボクの羽は黒い天使の羽、いわゆる堕天使スタイルだったよ、きれいだろ?」
男「う、うん、え?」
男「何で魔王になっちゃったの」
幼「そ、それは」
男「それは?」ゴクリンコ
幼「昨晩、男との今後のラ、ラブラブ生活を想像して、悶々として寝たら、朝には魔王になっていた///」テレテレアセアセ
男「あ、うん///」テレテレ
妹「」
妹「朝からちょっと爆発してほしいんですけど?」ジトメー
妹「にーちゃんも「あ、うん///」じゃないてしょ!幼さんが魔王になっちゃったら、一緒にいられないでしょ!」
男「あ」
幼「あぁ、その事だけど、魔王たるボクがここにいては、ここに魔物が集まってきて、大惨事になる」
幼「だからボクも人里離れたところに一旦身を潜め、魔王化解除の方法を探すことにする」
幼「だから、男も情報を集めながらボクを迎えに来てほしい」
男「幼」
幼「男、一緒にいられなくてごめん、あと、迷惑をかける」
男「気にしないで、幼!絶対に迎えに行くよ!少しの間寂しいと思うけど、待っててね」
妹「幼さん!私も迎えにいきますから!!」
幼「二人とも」グス
幼「とりあえずは北の山を拠点にしようと思う」
幼「絶対に待っているから!」バサバッサ
男「うん!すぐいく!」ノシ
――――――
――――
――
カーチャン「男が新魔王の担当勇者になるように許可とっといた」
幼父「た、頼むよ男君!」
男「はい、必ず幼を連れて帰ります」
妹「私もいるから大丈夫だよー!」
カーチャン「行くからにはきっちりやって来るんだよ!b」
トーチャン「b」ウンウン
男妹「b」
~おわれ~