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緊急地震速報
僕は高校3年生である
2020年6月25日午後3時15分、その警報は鳴った「緊急地震速報、関東地方と東海地方の方は強い揺れに警戒してください」その頃には揺れは来ていた。地デジのそして僕にとっても、日本全体にとっても激動の日々が始まった。
「以下の地域では津波に注意してください。」見ると僕の住んでいる東京都港区も含まれていた。
逃げなくてはならない、必死だった、先ほどの大きな揺れでテレビのスタジオも家の外も中も大騒ぎだった、逃げなくては・・・
そっからあと、僕はどうやって逃げたのか覚えていない。僕が気付いた時には僕は近所の避難所におり時折テレビ塔が壊れテレビ放送が出来なくなったといったうわさを聞いた。僕はラジオを聞いていた<首相官邸大破><首相、各務大臣が負傷、指揮系統混乱><国会内装落下、国会議員多数負傷><陸上自衛隊第1師団、独断で救助活動開始><リニアモーターカー脱線><霞が関、省庁舎大破><京浜工業地帯一帯大炎上>といったニュースが矢継ぎ早に流れた。
外を見ると一面瓦礫であった、そして僕はこれからについて思いをはせた。