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神の国  作者: 五十鈴カッシーワ


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1/6

リスタートの時

世界を知らない男 願いに生きる人々

意思の根本を知らない人々 憧れる神

 目を開けると空が見える。少し色が違うように感じた。いつもと違う場所、違う雰囲気、似つかない景色。あぁ、自分は異世界に来たのか。そう感じた。


 自分の体を見下ろす。良かった、変わらない安心出来る自分の体だ。体を動かして今の自分にケガがないかも調べる。ここまで念入りにチェックするのはここは慎重にいかなければいけないと感じていたからだ。

 この場合どうするべきか相場は決まっている。歩くことだ。止まっていても何も起こるはずがない。腰にかかっていた剣に手を置きながら辺りを見渡して自分と同じ境遇の人を探す。見つかるわけがなかった。


 さらに歩くと木造の小さな家が見えてきた。RPGゲームのチュートリアルみたいな家だ。近づいていき、ドアをノックする。

「……」

返事は来なかった。


ん?

あることに気づいた。ドアの横にグラスのマークがあるそのグラスの中には紫色の液体らしきものが描かれている。

「液体、グラスの中に液体、飲み物、紫色、ワイン...酒っ!」

自分にあきれた。酒屋の扉にノックをしていたのだ。恥ずかしさを隠しながらさりげなく扉を開ける。


「す、すいませ~ん」


「ハハッ、忙しない客だな」

かなりの巨漢の店主が店のカウンターから声をかけてきた。店の中は閑散としていて、ワインセラーには2本の酒瓶しか入っていなかった。自分はカウンターの前まで歩き、店主と目を見つめた。席には座らなかった。

「あんた、どこから来たんだ?街で大変なことでも起こってんのか?」

この世界のことは何も知らなかった。もちろんここに来た理由も、簡単に説明できるものではない。しかし何かにはぐらかす訳にもいかないので、頭の中にある情報を全てそのまま口に出すことにした。

「ここに来たのは行くところが特になかったから。それでここは知らないところで…」

そこからは言おうにも言おうにも口が追いつかず、舌っ足らずな言葉になっていってしまった。

「ハハッ、焦りすぎだぞ?口調がグチャグチャだ」

一度に分かってもらうのは失敗したようだ。店主は何も言わず、水を出してくれた。


「まぁ、お前もいろいろあるんだろうな。行く当てがないのか?」

大きく目を見ながら頷く

「ここにずっといるってのもアレだろうから、行くとしたら…」

棚の下から綺麗にに丸められた地図を取り出して机へ叩く。それを広げて、マルの印があるところからまっすぐに伸びた道を辿り、大きく何らかの紋章が描いてあるところを指さす。

「ここのゼファリスだろうな!」

「ゼファリス…?」

黙り込んでからぼそっとつぶやいた。

「ここの王国は俺の知っている限り1番栄えてる。他にも国はごまんとあるんだが、ここに並ぶところはそうそうない。」

「ただ…」

彼はマルから国までの道を指でなぞる。

「ここは直線ではあるんだがかなり難しい道でな、安心して立ち止まって休める所はごく少数だ。だから途中にある宿場をたくさん利用する必要がある。そうなるに当たって金も必要になる」

彼は指で金のジェスチャーを作り、こちらに見せてくる。

「お金かぁ…」

二人とも顔を合わせ、顔を下の向けて悩む。しばらくした後、店主はゆっくり口を開ける

「困ってるやつは見捨てられねぇ。俺がなんか考えておくから、一旦この辺を見回っていてくれ。俺は見飽きたがいろんな景色が見れるぞ?」

甘えておくことにしよう。

「分かった」

提案をそのままのみ、店の扉を開けて、道を挟んだ向かいの森に目を向ける。


何が始まるわけでもなく、この物語は妥協から始まった。

最初に断言しますが、私は人よりも2つ飛びしたぐらいレベルの高い飽き性です。この作品、もしかしたら更新がものすごく遅くなるときがあるだろうし、終わらないこともあるかも知れません。現に2つの作品を連載しては、途中で投げ出して放置しています。しかしこの作品、今回の作品だけは私は強い意志を持ち、終わりを見据えた目で書けています。それを承知の上で、温かく見守って欲しい願望。これを先に言っておきます。

次は一週間後に書けたら嬉しいです。二週間後まではセーフとさせてください。


高評価お願いします。ブックマークしていただけると幸いです。

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