その七、基本は無音
二千二十五年七月二十三日。
朝ご飯が、バナーナと魚肉ソーセージと食パンで固定されつつあります。ついでに塩飴も食べます。
何より、朝に飲むコーヒーは美味しい。
今日も元気に朝六時半に起きたのですが。
それでも嫌な予感の夢を見るものです。
おいどんが、そんなに気心の知れていない同僚と、そんなに楽しくない旅行をしている間に、他の同僚達が楽しく某観光地を巡っていた事を後から知る……と言う夢でした。
それで思ったのです。諦めちゃいけないと。
兄からちょっくら難事を頼まれていて、「これだけ難しい事が起こるんだったら、休日に歌の録音に行っている場合ではないのでは……」と思って、予定をキャンセルしようとしていたのですが、それじゃぁ本末転倒なのだと。
しかも、依頼された難事については、土日の間は何も出来ないので、土日にこそ歌ってきたほうが良さげなのです。
それなら頑張ってみてこそでしょうよ、と、悪い夢を見て気合を入れなおしました。
勿論、難事については頭の中に置いておくと大変なので、ノートに必要な情報をメモしてあります。
そんなわけですが、今月の「歌活」も、何とかクリア出来そうです。後はおいどんの歌唱力が上がれば良いんだけど。
アシスタントAIに、歌が上手くなる方法等を聞いてみたりしています。等の部分は、「高い声を出す方法」も聞いています。
大体、今までユーチューブの歌唱力向上系動画で見たのと、同じ回答をいただきました。
リラックスして、リップロールとハミングをやってみて、頭の上から声が突き抜けているようなイメージで発音する……と、高い声が出るらしいです。
録音をしながら歌ってみると、大体の場合、最初の歌唱はダメダメの場合が多いです。
録音した声を聞けるくらいの余裕があるなら、録音した物を聞いて、こっちを直そうあっちを直そうと意識しつつ、二回、三回と歌って行くのです。
が、すごく好い調子で歌っていて、途中で歌詞を間違えたり、発音のタイミングがおかしくなったりする事もあります。
こんなに好い感じで歌ってきたのに、此処でこけるの? と思う事もあり。
カラオケだったらそんな事は気に成らないと思うのですが、何せスタジオは無の空間なので。
伴奏を停めても、賑やかなBGMや、賑やかなアーティストさん達のトークは流れてきません。
空調の音だけが響く静かな空間で、己の未熟さと相対する感覚です。
やはり僧なのか。おいどんの作る曲はお経なのか。謎。