2-3.スローライフの意味しってる?
エルシアが「やっぱり睡眠って大事なんだなぁ」と実感しつつ目を覚ましたのは、翌朝――多分、体感的に翌朝――の早朝だった。
初級ポーションでは得られないスッキリを得て、エルシアはベッドから起き出す。身支度を済ませて階段を下りるも、階下にスタンの姿はない。代わりに、外からコンという小気味の良い音が響いてきた。
玄関から出たエルシアは庵の裏手に回る。物置のような小屋の側で、スタンが一人黙々と薪を割っていた。上着を脱いでシャツの袖をまくり、いつもよりラフな格好で斧を振るう。振るう度、気持ちよいほど簡単に両断されていく木材。
エルシアはしみじみ思う。
(これぞスローライフ。……うん、一人暮らしじゃなくて、本当に良かった)
どう考えてもあんなの無理だ。
エルシアの覗き見に気付いたのか、スタンが薪割りの手を止めて振り向く。エルシアは彼に手を振り近づいた。
「おはよー、スタン! 薪割りありがとう」
スタンが軽く頭を下げて答える。それから、切った薪を小屋の側に積み重ね始めた。エルシアも彼の作業を手伝い、薪を運んでいく。
「スタン、朝ご飯はもう食べた? 私、お腹空いたからご飯にしようと思うんだけど」
エルシアの問いに、スタンは逡巡する様子を見せる。それから、徐に口を開いた。
「王妃陛下、貴女にお伝えしておかなければならないことが……」
「え、なにそれ。改まられると怖いんだけど」
戦々恐々とするエルシアに、スタンが告げる。
「庵に関して……、本来、この庵は何人も立ち入ることができぬよう、錬金の術が掛かっております」
「……ん? どういうこと? 今、普通に使ってるよね」
「はい。想定外ですが、どうやら王妃陛下のみがこの庵を開けられるようです」
言われて、エルシアの脳内を様々な情報が駆け巡る。その中で、「ああ」と納得できることがあった。
(引っ越し前、ずっとスタンの様子がおかしかったのはこれが原因か)
二日前、初めて庵に入った時にあれだけ焦っていた理由も分かった。重要な情報を秘匿されていたわけだが、それはまぁ、許せる。どうあっても、スタンの主君はヴィルヘルムだ。
だが、問題はそのヴィルヘルムだ。
(あの男、何て言ってたっけ……)
確か、「庵から逃げたら、二度と城から出さない」だったか。
(逃げ出すも何も、元から入れないと思ってたんならそれ以前の問題じゃない!)
道理で、なんやかやと文句をつけていたのに、最後は「まぁいい」と許可したはずだ。
(これはアレだね。嵌められた)
夫への怒りが湧く。が、それよりももっと重要なことに気付いてしまった。
(『私以外は入れない』って、それって……)
エルシアの血の気が引く。
「ス、スタン。貴方、もしかして夜の間ずっと庵の外にいたのっ!?」
エルシアは、「どうか否定して」と願う。
(『城に一泊しました』とか、『町に飲みに行ってました』とか……)
だがしかし、職業意識の高いプロ護衛騎士は「はい」と素直に首肯した。
至極当然の顔で、「何か問題が?」みたいな顔で。
「ご、ごめんっ!」
エルシアは頭を下げる。
「私、昨日、爆睡してた。起こしてよ。起こしてくれて良かったのに。あ、もしかして起こしても起きなかった感じ? どっちにしろ、ほんっとごめん!」
暖かい季節とは言え、朝晩は冷え込む。スタンは一体どこで一晩を過ごしたのだろう。夜露に濡れて冷たい思いをしたのではないか。エルシアは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
だが、そんなエルシアの罪悪感に、スタンが気付く様子はない。「野営は慣れていますので」の一言で全てを終わらせる。そんな彼に、エルシアは意識改革を促す。
「次は! 次からは絶対起こして! でないと、私、玄関に挟まって寝るよ!」
ドアストッパー代わりになると宣言すると、スタンは無表情で「分かりました」と返した。その返事の軽さに不安を覚えるが、ひとまずは彼を信じるしかない。
「……朝ごはん、食べようか?」
エルシアの言葉にスタンが頷き、二人は庵の中へ戻った。
朝食後、エルシアは庵の前――開けた空間に仁王立ちする。右手には、物置小屋で見つけたクワを握り締めていた。
「スローライフに欠かせないもの、その二! 畑づくり!」
ちなみに「その一」はスタンがやってくれた薪割りだ。
エルシアの宣言を、当のスタンは無感動に聞いている。彼に向かって、エルシアは人差し指を立ててみせた。
「スタンさんは、『トマトが赤くなると医者が青くなる』という医者もビックリの発見をご存じでしょうか?」
「……いえ」
「トマトは栄養満点。トマトさえ食べておけば心身ともに健康になれる。お医者なんて要らないよ、という世界の真理です」
エルシアの虚言を、スタンは大人しく聞いている。エルシアは調子に乗った。
「それでは復唱してください。トマト最高! リコピン最高!」
スタンは押し黙ったまま。エルシアは諦めてクワを担ぐ。
「……てことで、トマト畑作るね。あ、種は大丈夫。さっき錬金したから」
錬金を使えば、食物から種を錬成することができる。トマト一玉から採れる種は九つ。普通なら発芽させるだけで一苦労――おまけに季節も適していない――が、エルシアには秘策があった。
つまり、錬金だ。
(一昨日の錬金で失敗した『妖精さんの悪戯』とギザギザ草を使えば、低品質だけど成長促進剤が作れちゃうんだよねぇ。後は……)
脳内でシミュレートしていると、スタンが近づいてきた。
「私がやります」
「あ、ダメダメ。これは私がやります。スタンはねぇ、そうだねぇ……」
一旦手を止め、今後必要になるものは何かを考える。
「そうだ、肉! タンパク質がないからお肉が欲しいな。買ってきてくれる? お金は後払いでもいい?」
「……畑の水遣りは?」
「大丈夫、一人でできます! 井戸の水、ちゃんと汲めたしね。ジョウロもあったから」
スタンの気遣いを即行でねじ伏せ、エルシアは「いってらっしゃい」と手を振る。
「お金いくらかかったか、後で教えてね?」
嫁入りの際に、現金もそこそこ持たされている。この三年、エルシアの財布が火を噴くことはなかったので、お肉の一ブロックや二ブロックは余裕で買えるだろう。
スタンが、渋々と言う顔で口を開く。
「……分かりました。その代わり、決して庵から遠くにはいかないでください」
「勿論! 私、ここが気に入ってるし、スタンの解呪もしなきゃだから。逃げ出したりしないよ?」
「そうではなく……」
スタンの眉間の皺がいよいよ深くなる。
「野生動物の危険があります。動物だけでなく、もしかすると、人も。……何かあればすぐに庵に逃げ込める場所にいてください」
「……なるほど」
身の安全を考慮してのスタンの言葉に、エルシアは素直に頷いた。それで漸く納得したらしいスタンが「では」と告げて歩き出し、森の中の小道へ消えていった。
見送ったエルシアは再びクワを構える。彼が戻ってくるまでに、ある程度の成果は出しておきたい。
数刻後――
日の落ち始めた広場で、エルシアは両手に真っ赤なトマトを握りしめて固まっていた。エルシアの視線の先、スタンが両肩に鹿一頭を抱えて固まっている。
「……もう、収穫できたのですか?」
「うん。……って、うぇっ!? 鹿!? この国じゃ、『お肉買ってきて』って言ったら、『鹿狩ってくる』の!?」
とんだはじめてのおつかいだ。頼まれたほうより頼んだほうの度胸が試される。
「あー、うん。まぁ、いいか。……スタン、解体ってできる?」
「問題ありません」
「うん。毛皮、欲しかったからちょうどいいのかな。……後で毛皮と骨をください」
言うだけ言って、エルシアはクルリと鹿から目を背ける。
(……スローライフに欠かせないもの、その三。想像力)
ライフを始める前に、リアルをちゃんと想像できないといけない。「その三」で気づくようでは、エルシアもまだまだだ。
(……残りのトマト、収穫しよう)
まだ成長しきっていないトマトの株に、錬金で作った成長促進剤をかけていく。品質が低いため成長は緩やかだが、トマトの苗は順調に成長し、実をつけていった。
ウネウネと延びていく蔓が早送りのようで面白い。三株目の実が半分ほど熟したところで促進剤がなくなった。
(うーん。今回は『妖精さんの悪戯』の原材料に炭と岩塩が入ってるからなぁ。促進剤の原価が結構高いんだよね)
そのため、コスパはあまりよくない。救いは失敗作が食料確保に繋がったということだろう。
(次はトマトの質ももっとあげたいな)
鹿の骨が手に入る予定なので、品質向上の肥料も錬金できる。
今後の展望を考えつつ、エルシアはトマトの実をせっせと収穫していった。
「さて、それじゃあ、美味しそうなお肉も手に入ったので、ミネストローネを作ろうと思います」
庵の中。肉とトマトを抱えたエルシアの言葉に、スタンが小さく首を傾げた。
「王妃陛下は料理ができるのですか?」
彼の言葉にエルシアは堂々と胸を張る。問題ない。なにせ、エルシアには前世の知識があるのだから。
「勿論、できません!」
「……」
「ですが、私には錬金術があります!」
そう、前世のゲーム知識があれば、料理さえも錬金でできてしまう。
エルシアは、手にした肉とトマトを錬金釜に放り込む。この中でポーションや成長促進剤やら作ったことは一旦忘れ、レードルで中身をかき混ぜた。すぐに、いつもの魔力の液体が満ちていく。
(トマト料理系のかき混ぜはエムの字に……って、やっぱりちょっと重いな)
どうやら、錬成の難易度が高い場合、魔力の液体の撹拌が難しくなるようだ。繰り返すことで上達はするが、それがレベルアップなのか或いはただの慣れなのかは、エルシアにも分からなかった。
(ピロリーンって音が鳴れば分かりやすいのに)
もしくは、目の前に「レベルアップ!」と表示してほしい。
しかし、最後まで通知音も表示もないまま。ミネストローネは完成した。
「うーん。材料二個じゃちょっと寂しかったかも」
所謂「低品質」の仕上がりとなったが、まぁ、食べて食べられないことはないだろう。次回までに追加の野菜を生産しようと画策しつつ、エルシアは二人分のミネストローネを食卓に並べた。同席を固辞しようとするスタンを説き伏せ、二人そろって食事を開始する。恐る恐る、スープに口をつけたスタンがポツリと零した。
「……美味い」
「本当? 良かった」
こんなところまで付き合わせているのだ。せめて、美味しいものを食べさせてあげねば。
(そして、あわよくば胃袋を掴む!)
スタンが「城に帰りたい」と言い出さないためにも、重要な課題だ。
翌日――前夜はちゃんと、スタンもベッドで寝た――、エルシアは更なる新規アイテムの錬成に挑戦することにした。体感として、初めてのアイテムを錬成した後が一番、錬金が上達している気がしたからだ。初級ポーションの錬成に飽きたというのもある。
昨日スタンが狩ってきた鹿の毛皮からなめし皮を錬成し、骨を使って農産物の品質向上肥料を作る。いずれも最初は低品質な仕上がりだが、繰り返す内に「そこそこ」な出来に仕上がっていった。
「……さて、それじゃあそろそろ美容系にも手を出してみようかな」
食料確保という意味で農産物の生産に力を注いできたが、そろそろ現金収入も得たいところ。エルシアは『アルケミストライフ』のレシピ帳を脳内で捲る。
(うーん。使う材料が少なくて済むのはハンドクリームかな)
材料は二種類。ギザギザ草とアブラトカゲの尻尾だけで錬成できる。
そこで、エルシアはハタと気付いた。
「え? トカゲとか、どこで捕まえれば……」
ゲームにおける採集場所はざっくりと「妖精の森」としか表示されない。森のどこを探すのか。広大なフィールドを探して回る途方もなさに怯んだエルシアだが、すぐに思い出す。
「そうだ、マジックグラス!」
棚から探索アイテムの片眼鏡をとり、空中に翳してみる。装着は諦め、虫眼鏡スタイルで探索を始めた。
(アブラトカゲはどーこだ?)
念じると、丸いガラスの端っこに光点が現れる。
エルシアは光点に向かって歩き出した。途中、玄関から庵を出て、家の裏手へ回る。庵の裏の壁。ピンクの土壁の下の方へ視線を落としていくと――
(あ、いた)
黒い背中に黄色のお腹のトカゲ。丸々と太ったアブラトカゲが壁にペタリと張り付いていた。
(うーん。ピンクに黒。完全に擬態失敗!)
エルシアは手を伸ばし、トカゲの尻尾に触れる。掴んだと思った瞬間、トカゲが猛ダッシュで逃げ出した。テロンと力を失った尻尾だけを残して。
エルシアは何とも言えない気持ちで尻尾を摘み上げる。
(まぁ、本体に逃げられたのは良かったかも。自分で千切るのはちょっと……)
願わくば、アブラトカゲの尻尾に再生芽のあらんことを。
エルシアは、尻尾をぶら下げて庵へ戻る。ギザギザ草と共に錬金釜に放り込み、ジグザグにレードルを動かした。ぼんやりと撹拌しつつ、あれやこれやと考える。
(高級ハンドクリームの錬金は無理かもなぁ)
あれの原材料は洞窟蝙蝠の羽だ。自切はしないだろうからエルシアが千切るしかない。残念ながら、触れる気もしなかった。
そうこうする内に、鍋の底に白くとろみのあるクリームが出来上がった。エルシアは、軟膏用の壺にクリームを詰めていく。
「……出来た」
ヤモリの尻尾一つから、掌サイズの壺一つ分のハンドクリーム。
早速試してみるかと考えて、エルシアは躊躇する。
(原材料、トカゲ……)
それを目の当たりにしてしまった。知らなければまだ、いけただろうが。ケーキを手作りして初めて、含有される砂糖の量に慄いた時と同じ気持ちだ。
エルシアは壺を片手に、庵の外へ出る。畑スペースで畝づくりに精を出す人影に呼びかけた。
「スターン! 貴方、トカゲはいけるくち?」
作業の手を止めたスタンがエルシアへ顔を向ける。何の警戒も抱いていない様子の彼に、エルシアはニコニコと笑顔で近づいた。
「作業、お疲れ様。畑づくり大変だよね? ところで、スタン。畑作業で手が荒れてるんじゃない?」
エルシアの問いに、スタンは「いえ」と首を横に振る。
「私は、特に。……失礼ですが、王妃陛下こそ、水仕事で手が荒れているのでは?」
「ぐっ……」
純度百パーセントの気遣いを見せられ、エルシアは己の卑劣を恥じた。
「あー、もう。女は度胸! だよね!」
意を決し、エルシアは壺の蓋を開ける。中身は緑、黒点の一つも見当たらない爽やかなグリーンだ。それを人差し指に一掬い。壺を持った方の手の甲に塗る。
「あ。香りは悪くないね」
ミント系の爽やかな草の匂いだ。クリームを塗り広げると――
「……なんということでしょう」
CG加工も真っ青な勢いで、肌に色艶が出た。ワントーン明るいすべすべ肌だ。
「これは……、売れる!」
確信したエルシアは、壺をズイッとスタンに差し出した。勢いに押されたスタンが壺を受け取ったところで、エルシアは願いを口にする。
「スタン、お願い! コレ、ちょっと街で売ってきて!」
「売る、ですか?」
「そう! 今後の収入源にできるか試したい!」
エルシアの言葉に、スタンは微妙に顔を曇らせる。
「……王妃陛下の生活に関しては王宮の予算があります。自ら生活の糧を得る必要は……」
「今はそうかもだけど、私の最終目標が離縁なのは変わらないからね。それを叶えるための手段は確保しておきたいんだよ」
スタンの顔が更に曇る。
「だとしても、です。私は王妃陛下の護衛。貴女を置いて町へ出るわけにはまいりません」
「えー。でも、この前はお肉狩ってきてくれたじゃない」
「あれはあくまで森の中。町までとなると、すぐに行って帰れる距離ではないでしょう?」
「心配しすぎ。私は大丈夫だよ。何かあれば庵に逃げ込めばいいんだし」
エルシアの「少しくらいいいじゃん」の説得に、スタンは厳しい表情を浮かべる。
「お忘れのようですが、私は王妃陛下の監視でもあります。むやみに目を離すつもりはありません」
「そんなの今更……」
手段も先行きの目途も立たない状況で逃げ出す勇気をエルシアは持たない。それはそれで格好いいとは思うが、今はまだその時ではなかった。
「大丈夫、逃げないよ。スタンの呪詛、絶対に解呪するって約束したじゃない。それまで逃げない」
エルシアの言葉に、スタンが怯んだ。ここぞとばかりに、エルシアは畳みかける。
「ご安心ください! そんな、『護衛対象がどこにいるか不安』、『離れた場所からでも見守りたい』という貴方に朗報です!」
言って、エルシアはポケットにしまっていた片眼鏡を取り出す。
「はい、スタン。これ、かけてみて」
「は?」
「いいからいいから」
戸惑うスタンを押し切って、エルシアはスタンに片眼鏡を掛けさせる。結果――
(……いい! いいね! 戦闘職の片眼鏡、悪くない!)
新しい扉を開きつつ、エルシアはサムズアップする。
「これで、私がどこに居ても居場所が分かるよ。『王妃陛下はいずこに?』って考えてみてー」
言って、エルシアは庵の前を走り始めた。
「ねー? 私の動きに合わせて光が動くでしょー? これでー、私がどこに居てもすぐに分かるよー!」
走りながらしゃべるので、すぐに息が上がった。そのまま、庵の裏手へ走る。
「見えない場所でも方角が分かるからー! 私が逃げても攫われても、すぐに見つけられるよー!」
スタンに安心してもらうための精一杯のデモンストレーション。満足したエルシアは軽く汗をかきつつ、スタンの元へ戻った。上気した頬が熱い。
「ね? だから、何かあってもスタンが迎えにきて?」
笑って言うと、スタンが諦めたように嘆息する。
「……承知、いたしました。ですが、絶対に、私が戻るまで庵から出ないこと。それをお約束していただきたい」
「うんうん。おっけーおっけー。あ、でも、畑耕すくらいは……」
「……」
「駄目に決まってますよね」
無言の圧に晒されて、エルシアは庵に向かって歩き出す。背中に刺さる視線を感じつつ、庵の扉を開けて中へ入った。扉横の窓から外を覗く。そこで漸く、スタンが視線を外して歩き出した。町へ向かってくれるのだろう。遠ざかる背中に手を振って、エルシアは室内を振り返った。
「外、出られなくなっちゃったなぁ」
仕方がない。それでは、まぁ、今できることを。
「やりますか。耐久錬金」