人類滅亡計画の始まり
三章スタートです!!!
ユニーク人数千人突破しました!
リオルクシは、人間を滅ぼし、この世を滅ぼすことを望む魔王だ。
そのためには、手段を選ばず、どんな犠牲をも厭わない。
殺し、殺し、殺し続け、その先にあるものとは───
◇◆◇
俺は、魔王リオルクシ・メイピドアルシャと言う。
二万年という時を生きた、この世で最強の一角の一柱。
そんな俺だが、勇者に核(魂)ごと殺され、もう復活出来ないかと思ったことがあった。しかし、まさかの形で復活することに成功した。
まさかの形とは、過去に戻り、俺のことを殺した勇者のパーティーメンバーとして転生したことだ。
それから、俺はいろんな冒険をし、仲間だった魔王軍との戦争を経て、今、二度目の復活を果たした。
肉体を取り戻し、能力も取り戻した。
そして、人間を滅ぼす計画をもう一度、実行するのだ。
仲間だった配下達は、側近だったメイピス以外、死体となってしまっている。
それでも、俺は諦めない。
仲間がどんな姿になろうと、関係ない。
人間を力でねじ伏せればいいのだから。
俺は今、魔王城ガズドナルメシアの執務室にて、メイピスと二人で今後の計画をたてている。
「まずは、今弱っているベレリオル王国を潰す」
俺は自分の大事な椅子にもたれ掛かりながら、メイピスに伝えた。
「ですね。今はそこを狙うのが一番ですね」
メイピスも賛同している。俺の机の前に用意されたソファーにリラックスしながら座っている。
「それから、ベレリオル周辺諸国を同時に潰そうと思う。いいよな?」
俺はメイピスに尋ねる。
メイピスは「もちろん」と言って賛同してくれる。
俺は進行経路の作戦を決めたあと、死体兵達をどう動かすかについて話し合う。
「今、死体兵軍団が約十万だっけ?」
「はい、だいたいそれぐらいです」
「なら、その内の三割をベレリオルに投入し、あと四割を周辺諸国を潰すために投入する。その四割のなかで分担しながら、各国々を潰す。そして、残った三割を城の防衛に割こうと思う」
これは自分でも結構良い振り分けだと自負している。だから、メイピスにも文句はないと思うのだが…
「すみません。ひとついいですか?」
「もちろんいいぞ、なんだ?」
「私の死体兵を従えるための統一魔法にも限度があります。そこで、リオルクシ様は周辺諸国に四割割くと言いましたね? 私としては良いと思うのですが、この統一魔法は、グループを分ける場合、割けれるのは三グループまでと制限がありまして……。なので、防衛グループ、ベレリオルグループまではいいのですが、周辺諸国を潰す場合は、各国々にバラけるのではなく、一つのグループに纏める必要があります」
お、おうおう。
かなり情報量が多い長い説明だったな。もう少し簡潔におさめてほしかったところだが、まあ理解は出来た。
そういうことなら問題なしだ。
「わかった。周辺諸国は一つの国が潰されれば、すぐに避難体制をとるだろうが、そんなの逃げられる前に捕まえればいいもんな! そうしよう」
俺はメイピスの案を受け入れた。
ということで、割り振りも完璧。
後は死体兵軍団の活躍を見守るだけである。
と思ってリラックスし始めた俺だが、メイピスがまだ何か話したそうだ。聞いてやろう。
「あの……リオルクシ様、何か忘れていませんか?」
「何かって、なんだ?」
「勇者ルリオと、レリアですよ」
あー……あいつらね。
そういえば忘れてた! 俺の天敵だってのに!
うっかり……
「そうだったな、うっかり忘れていたよ。すまんすまん。ならば、城防衛部隊に死体騎士を入れられるか?」
「はい。私も思っておりました。もちろんですとも」
ということで、ルリオとレリアはその死体騎士に任せようと思う。
これで、今後の計画はバッチリだ。
俺はまたリラックスし、メイピスは執務室を出ていき、死体兵軍団の進軍準備を始めたようだ。
いいな。着々と準備は進んでいる。
俺の野望が、叶えられようとしている。
そういえば、力が取り戻せたのだから、一瞬で世界を壊すことも出来るんだった。
でも、そんなの面白くないな。
やっぱり人間には恐怖を植え付けて、苦しめて、生まれてきたことすら後悔させてやらなければいけないからな。
そんなバカなことはしないと誓おう。
俺はニヤリと笑みを浮かべる。それは多分、怒りと復讐心で満ちた笑みだろう。
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