衝撃の報告
突然、パーティー解散…?
「な、何だよ急に?」
もちろん、これは演技だ。
俺にとっては今までにない最大のチャンスなので、内心では喜びの叫び声をあげている。
これでしばらくルリオと離れられたらと考えると、嬉しい限りである。心置きなく計画の準備実行が出来るし、いざとなれば戦わずに逃げることだって出来る!
俺としては、喜んで解散したい。
などと考えていると、ルリオが話の続きを始めた。
「それがな……いや、やっぱり言うのをやめようかぁ…」
ルリオが頭を抱え込んで髪の毛をかき回す。
何一人でコソコソしてんだよ。言うことあるならさっさと言ってくれ。
俺は内心でルリオのことを急かしつつ、じーとルリオが喋り出すのを待っている。
「あー、その、えっとーー」
まるで目の前にいるのがルリオじゃないみたいだな。こんなモジモジした感じのルリオは初めて見る。
どんな内容が飛んでくるのか俺も少し気になるな。
「なんだよ」
俺の口からつい急かす言葉が出る。
「だからぁー……」
俺、レリアと結婚することになって子供もできたなんてとても言えない! と、頭の中でひたすら焦るルリオ。
そんなことを当然知らない俺は、さらにルリオを急かす。
そして、やっとその口から
「俺、レリアと結婚することになって、子供もあと何ヵ月かで産まれるんだ…」
は、は、はぁぁぁっ!?
吐かすことに成功したのだが、俺としてはやっぱり急かさなければよかったという思いが込み上げてくる。なんか、悔しい。
今さら後悔しても遅いので、俺はその事実をしぶしぶ受け止めた。
「だから、しばらく…ね。一段落着いたらまた組み直すから。それまでは」
「わかった」
「ま、最近は小さい依頼しかないから活動することも少なかったし、じゃあそうゆうことで」
とだけ言い残してルリオはギルドを去っていった。
「なんだったの?」
ルリオが去っていくと、ラアが何があったのか聞いてきたので、とりあえずパーティーが解散したことを伝えた。
「そっか。じゃあどうする? 暇になったね」
「わ、私は師匠とショッピングデートに行きたいでーすッ!!!」
「元気だなぁ…。うーん、じゃあ三人でどっか行こっか?」
三人で、かぁ…
まあいっか。タキカワ・アユはいないも同然って態度で接すればいいし。俺はラアとのショッピングを楽しむとしようかな。
「じゃあ、最近できたあそこ行きませんか? 師匠!」
コイツも俺がいないも同然って態度だな。
ま、別にいいけど。
色々あって俺はいきなりパーティー解散を告げられ、暇になったが、まだ楽しいことが残っていたようだ。
最近は平和な日常が続いていて、俺もたくさんリラックス出来ている、と思う。
邪魔者さえいなければもっと良かったのに…と嘆く俺であった。
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