【意味怖恐】フリマサイト if Another story
俺たちカップルの日課は、これから流行るであろう最新ファッションを予想して、コーデセットを作り、ハルカリというフリマサイトで売ることだ。
これが意外と売れてしまうからやめられない。
「よし、こんなんでどうだ?」
「すごくいいんじゃないっ!?」
「お次はこれとこれで・・・こう!」
「いけるいける〜!」
ま、これを売るためには、トイッターとかニンスタとかも上手く使って、インフルエンサーとしても成功しなくちゃなんだけど。
そっちは彼女の役目。
今や俺たちは二人で一つみたいなもんかな。
・・・と、思っていたのに・・・。
結論から言うと、俺たちは破局した。
もう会うことはないだろう。
原因はあいつの浮気。
俺たちのライバルだったはずのニューチューバと二人で、楽しそうに買い物しているところを撮られて、トイッターやニンスタにアップされてた。
「ちくしょう・・・悔しい・・・」
むしゃくしゃした俺は、あいつとよく使ってたフリマサイト、モウカリでやけ買いすることに決めた。
といっても、俺が欲しいものは一つだけだ・・・
しかしながは、あなたへのオススメっていう機能すごいな。
長年使ってきたからか、俺の好みを熟知してやがる。
◇◇◇
数日後・・・
ニューチューブを聴いている彼の顔は
とても晴れやかだった。
ピンポーン
そんな時
お、きたきた。
なかなかのダンボールの数。
おもむろに立ち上がると
段ボールの開封作業を始める。
段ボールを開封していくと
何かの作業を始める。
しかし、数分後には床に倒れ込み
そのまま目覚めることはなかった。
後ろで流れているニューチューブからは、悲痛な叫び声が聞こえてきた。
「なんでこんなことに・・・」
瞳からは涙が流れ落ちていたが、ニューチューブには映らないようペロリと舌を出していた。




