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【意味怖】花火師・・・解説
この主人公は、当初火葬場に勤務する職員でした。
しかし、人が燃える姿を見ているうちに
その炎に魅入られ、その色を夜空でも再現できる
花火師になりたいと思ってしまいました。
長い下積みの際に、いくつか作った試作品を見ていると
さらに、その美しさ・・・に深く嵌まり込み
目の前をその色で一杯にしたいと考えるように。
材料は・・・もちろん元職場火葬場から拝借しています。
いざ本番、空を舞った花火の火花は
さながら人の魂が舞っているような不思議な雰囲気で
見る人を魅了しましたが、花火師の彼女は夜空だけでは飽き足らず
向上させた花火作りの技術を駆使し、消えない火の粉をで
地上にいる人々も焼き尽くしてしまいました。
生きている人間も、花火に負けず劣らず美しいな。
そう考えた事でしょう。
火葬場で生まれたサイコパスのお話でした。
ちなみに、最初は現在火葬場が不足しており
もう少し先の未来では、人をまともに火葬できなくなってしまうという
現実的な社会問題を元に意味怖話を作成しようと考えておりましたが
道をそれたお話になってしまいました。




