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【意味怖】プロニート-another story-

俺はプロだ。

一切妥協は許さない。


ここ10年部屋から出ていない。

トイレは部屋内にあるしな。


食事は必ずババアに持ってこさせる。

忘れたら怒鳴りつければすぐに持ってくる。


俺たちは働いたら負けなんだ。

逆に言えば10年勝ち続けている。

俺は勝ち組だ。


SNS上でも俺は真のプロだと皆に賞賛されている。

俺の家は豪邸だからな。SNS映えもするってもんさ。


得意の戦争ゲームで常にランキングトップクラスに君臨し続けている。

今日もランカー入りを目指して12時間コースだ。



しかし、最近奇妙な男が部屋に入ってきた。

また、ババアがよこした心理カウンセラーか、家庭教師か何かかな

と思ったが、こいつらは無視していればいずれいなくなる。



そう思っていると、その男は俺がいつもプレイしているゲームが

急にやり始めた。

俺と無理やり喋るつもりか。



絶対に喋らねぇぞ。



しかし、こいつ―。

上手いな。



いつもランキングのトップに君臨するアイツとプレイスタイルがそっくりだ。

こいつがいるうちは、俺は1位になることができなかった。

しかし、最近失踪したらしく、あいつがいなくなってからは、俺も何度か1位を取ることができた。



なんなんだ、カウンセラーならカウンセラーらしく俺に話しかけて来いよ。

それとも家庭教師なのか。



俺から話しかけるのを待っているのか。



クソ、話しかけたら負けだ。



「ちょっと、誰かいるの??」


下の階からババの声がする。


「うっせぇババア!!!」



そう叫ぶと、ゲームをしていたコイツも

俺の方を向いて、驚いたように目を丸くして

ガクガク震えだした。



なんだ、ちょろいな。



急にトイレにいくなんて、ビビったか?



トイレから戻ってきたヤツは少し安心した顔をしていた。

気のせいか、トイレから血の跡が垂れている気がするが。

体調でも悪いのか。



ん、なんだコイツ急に検索し始めたな

なになに?



「地縛霊?」

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