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【意味怖】熱帯雨林の伐採

「熱帯雨林の伐採をやめろだと?」



「かつて地表の14%を覆っていたとされる熱帯雨林が現在は6%まで減少してしまいました。地球の肺と呼ばれ、生物多様性の宝庫と言われる熱帯雨林はこれから守っていくべきものです」



「フン…自分の身も守れないのに、熱帯雨林を守るとはなぁ。おい、コイツを解雇しろ」



「そんな…」



熱帯雨林を開発する会社、株式会社デザーティフィケイションの社長はこのところ毎日のように社員のクビを切っていた。



熱帯雨林の開発をやめる等、企業を潰すのと同義だ。

そんな会社を潰すような発言をする社員はこの会社にいらない。



そうやってクビを切り続けているので、残っている社員は環境等何も考えないような人間達だけだ。



そんな人間達が熱帯雨林を開発していると、ある時社員から奇妙な話が流れて来た。




熱帯雨林の奥地に未確認生物がいるらしい。

生物の心を読み、その心に依存する姿に変貌するんだそうだ。



「熱帯雨林の奥地に未確認生物だと!?これは見ものだ、絶対に捕まえろ!捕まえた者にはボーナスを出すぞ」



総勢100人を超える社員達が、熱帯雨林の奥地へと向かっていった。

そして、噂の出どころらしき未開の地へ全員がたどり着くと

奥から、世にもおぞましい姿で見る者の心を握りつぶしていく。



この探索隊を率いた社長も、あまりの恐ろしさに胸を抑えその場に倒れ込んだ。



100人の探索隊はその熱帯雨林の奥地に屍をさらすことになったのだ。


しかし、その未確認生物も同時にその場に倒れてしまう。



社長はいなくなったが、そのあとを継いだ人間は、未確認生物がいなくなったその熱帯雨林を開拓しつくし、数年後その地は砂漠と化した。

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