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後日談作戦


「あーしーたー!!!」


某、遊園地にて、のんびりとベンチに座っていた大園明日の元に駆け込んできたのは幼馴染の新垣雪子でした。


「どーなってんのよ! アイツは! うちの五歳と六歳の弟どもだってあんなはしゃぎ方しないわよ! アイツほんとに高校生!?」

「やー、本当に楽しそうに遊ぶわね。つかさ君ってば。どうやったらメリーゴーランドであんなに無邪気になれるのかしら」


見ると、ごく一般的なメリーゴーランドの馬の上で極上の笑みを浮かべ歌まで歌いながら回っている白鳥つかさがいます。


「かれこれ、20分はああしてるわよ! その前は絶叫マシン16回も乗るし!」

「つかさくんの歓声、ここまで聞こえてきてたわよ。」


「ただいまーって、新垣さんどうしたの?」

ジュースを両手にもってひょっこりと現れたのは椎名公兵でした。

「ご苦労」

「ご苦労って……大園。もうちょっと言い方があると思うんだけど……」

「う、うるさいわね。ねぎらいの言葉があるだけマシと思いなさい」



「ちょっと、椎名君! あの馬鹿は昔からああな訳!?」

雪子が椎名君に詰め寄ります。


「ああ、つかさ? アイツは元々ああいう変わったやつだよ。あれ、でもおかしいな。女の子の前じゃ絶対出さないようにしてたはずなんだけど……新垣さんって実はつかさにかなり気に入られてるんじゃないかな?」

いまだ回転する木馬を見やる椎名君。


「ふんっ……試されてるって訳ね……いいわ。私も鉄腕の美少女と呼ばれた新垣雪子。弟が一人増えたようなもんよ。受けて立ってやろうじゃないの……」

そういって、雪子は戻って行きます。


「ちょっと、つかさ君!! いつまでそんな女々しいもの乗ってるの! バンジー行くわよバンジー!!」

「おー、雪子わかってるな! よっし、行くぞ!」

「「今日は遊び尽くすぞ! おー!!」」




「付き合ってられないわね。まったく……」

苦笑いで明日が呟きます。



「大園はなんか乗らないの?」

「私はあんまり騒がしいのとか嫌いなの」

「そっかー。じゃあお化け屋敷とかいってみる?」

「短絡的ね。言っとくけど驚いて抱きついたりしないわよ」

「大園は逆にお化けに張り手飛ばしそうだもんな」

「またくだらない事言って……今張り手欲しい?」

「い、いいえ…… 勘 弁 し て く だ さ い」



「あー、あのさ、……明日って呼んでいいかな?」

「別にすきに呼べばいいんじゃない? 雪子だって名前で呼ばれてるんだし……」

「あの二人って付き合うのかな?」

「どうかしらね。雪子一回ふられてるらしいけど」

「俺は、明日の事好きだよ」

「な、なななななな! 何言ってるのよ馬鹿っ!」

「なーんて! うっそー!」

「こ、このタラコっ!! コロス! 殺す! 死ね!!」

「ぎゃー! グーパンはやめてグーパンは!! くちびる引っ張らないでぇぇぇぇぇえええええ!!」



うららかな休日のひとコマでした。



「あんたのタラコくちびるってなんか特殊な力が封印されてたりしないわよね? 魔を払うとかなんとか」

「なにそれ。ラノベの話?明日読むの?」


「ううんいいの。忘れて」

技名といい、私って厨二病なのかしら……と思う明日なのでした。


ご拝読ありがとうございました。

このお話が、あなたの心のどこかに届いたならば、幸いです。


面白かった。泣けた。笑った。興奮した。また読みたいと思った。

なんてことがありましたら、下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援・評価をしていただけると励みになります。もちろんブックマークをしてもらえれば、泣いて喜びます。


これからも楽しいお話を書いていくつもりですので、今後ともよろしくお願いいたします。


ぽてとー

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