レディスターウォーズ
西暦3022年、ケンタウリ星系から地球へ。
全長3キロの巨大輸送艦ビーナス号、乗組員9名、ロボット800体。
ワープを定期的に行って3ヶ月の航海予定。
ワープ中に強制停止させられた。
宇宙人に捕らえられた状態。
人類が初めてコンタクトした科学力を持つ生命体。
ミーティングルームに9人が集合した。
メンバーは、
船長ローラ、科学主任・早未優、医療主任・日向由美子、
機関主任・さかともりえ、通信主任・宝笙舞、操縦主任・松求伊代、
料理主任・安達由美、警備隊長・江住マキコ、娯楽主任・千秋。
船長コスタリカ・ローラ
「それで~どうなのですか~通信主任、説明を~」
通信主任・宝笙舞
「30分前、ワープ中の本船が緊急停止させられました。
同時にメッセージをコンピュータが受信しました。
ぎこちない文章です。
「別船 珍しい わたし おまえ 食う 2時間あと
そちら 行く 楽しみ そちら 9人 会う」
以上です」
機関主任・さかともりえ
「食事に招待、という意味でしょうか?」
科学主任・早未優
「この場合、3つの意味が予想されます。
1つ、我々に食事を提供して、要するに歓迎の御馳走をしてくれる、
2つ、我々を彼らの食料として食ってしまう、
3つ 「食う」は交尾する、という意味で彼らが我々を・・・という場合」
娯楽主任・千秋「こちらから通信は?」
宝笙舞「それがこちらからは通じなくて応答ありません」
船長ローラ「あと90分で~彼らはこちらの船に~来るようです~
それまでに~対策を~とらないと~」
千秋
「こちらに来るってことは食事をおごってくれってことじゃないかな~?
こちらにおごるのなら向こうの船にご招待、になるのでは」
早未優「では4つの場合がある、と」
操縦主任・松求伊代
「あの~、人間が9人いるって分かるのは高度な観測機械を
持ってるってことですよね、人間そっくりのアンドロイドもいるのに
カウントしていないんですから」
早未優「そうだな」
松求伊予「それなのに言語がぎこちないのはなぜでしょう?」
早未優「さあ。向こうに聞いてくれ」
ローラ「とにかく~4つの場合について~対策を立てるべきです~」
早未優
「食事をおごってくれる、おごってあげる、は問題ありません。
おごってくれる場合、我々が摂取できるか確認が必要ですから
成分検査機の準備をするだけです。
おごってあげる場合、こちらは普通の食事を提供する、
彼らが摂取できるかどうかは彼ら自身が判断するでしょう、
一応こちらと同じ人数分、9人分の食事を用意しておくということで。
問題になるのは。
我々を彼らの食料として食おうとする、場合。
我々を彼らがむりやり交尾しようとする場合の2つです」
警備隊長・江住マキコ
「どちらも言語道断、戦うしかない!戦闘準備は出来ている!
やっと戦闘兵器を制限なしで使える!」
宝笙舞
「江住さん、ワープ中の本船を強制ストップさせて身動きできなく
されてるんです。向こうの方がかなり科学力が上ですよ、
わかってますか?」
マキコ
「勝つ負けるの問題ではなく意地の問題だ。戦う、を選ぶってことだ!」
ローラ「相手は~凄い科学力を持ってるんですから~
こっちを食うなんて~野蛮なことは~しないのでは~?」
マキコ「甘い! 科学の進歩と倫理観は別です。
新発明は、まず軍事力に使われてきたんですよ。
ましてや異星人、人間と同じ感覚、考え方を期待するのは難しいかと」
早未優「全員、武器を装備、光線銃ですね。
警備隊に艦内で使える武器を準備してもらう、ということで」
マキコ「ドクター日向由美子さん、
君はエスパーだそうだが意見は無いのか?」
医療主任・日向由美子
「そうですねえ。悪い予感は、しませんね~。
大丈夫な気がします」
マキコ「気がするって」
料理主任・安達由美
「あの~質問です。
会食ですよね。
では向こうは何人来るんでしょう?
こちらは9人として。
同人数来るなら合計18人分、ですか?
それと、内容は軽食にしますか?
それとも朝昼晩のメニューがありますけど、どれを?」
早未優「軽食で。サンドイッチ、巻き寿司、お菓子などの軽い食事を・・・
18人分を、1人分ずつ別々に用意してほしい」
安達由美
「了解しました」
ローラ「では他には~・・・質問がなければ各自準備を~。
時間になったら食堂で集合~ってことで~解散~」
食堂。8人が集合。
優「さて、5分前か、光線銃は全員装備しているな。
江住警備隊長、それは?」
マキコ「ビームライフルです」
安達由美「料理のセットはOK、飲み物は各種ポットに入ってます。
コーヒー、ココア、ジュース、何にします?」
優「全員、コーヒーでいいから」
ローラ「私は紅茶を~」
優「船長、今は」
ドアが自動で開く。
全員ギクッとする。
千秋「おまたせ。ゲームを各種持ってきました」
優「娯楽主任、脅かさないでくれ」
ローラ「そろそろ時間ですね~」
マキコ「皆、油断するな!」
優「殺気立つのはやめてくれ。警備隊長、ライフルを構えるな!」
そして1分、3分、5分・・・。
マキコ「遅いっ!時間にルーズなのはいろいろダメだ!」
科学主任・優の携帯端末に通信。
「私だ。何!・・・・ふむ、ほう・・・なるほど」
通信を切る。
優「今のは私の副官、執事ヒューマノイドのセバスチャンからだ。
コンピュータールームに、異星人ロボットが転送されてきた。
9人というのはアンドロイドのことだ。副官は全員そうだから。
異星人は鉱物生命体、コンピュータ生物だ。
人間、つまり炭素系呼吸生物は、彼らにとっての交渉相手にならないらしい。
「食う」はデータのやり取りの事だ」
マキコ「それで、彼らの態度は?」
優「友好的だ」
ローラ「では~コンピュータルームへ~行きましょう~。
わたし、科学主任、医療主任、警備隊長の4人で~後の者は解散~」
副官を介して、鉱物生命体メタールとコンタクト。
直径600メートルほどの銀色の球体がメタール星人の宇宙船。
医療主任・日向由美子
「は!予感がします!地球で大きいトラブルです!
地球に行くにはメタールも来てもらった方が、いいです!」
メタールの科学力でビーナス号もワープ。
1度で太陽系へ。
宇宙戦艦千隻単位での宇宙戦争の真っ最中。
ローラ船長「何事ですか~」
通信主任・宝笙舞
「宇宙軍と通信つながりました!」
宇宙軍「クロス教団だ!洗脳で各国の宇宙軍に教団員を増やして、反乱だ!
艦隊の半分を取られた、奴ら死を恐れないから厄介だ、
何より宇宙要塞オリンポスが占領された!」
科学主任・早未優
「融合宗教による洗脳平和のクロス教。たちの悪いテロ組織です」
ローラ船長「メタール星人さん、何とかなりませんか~?」
副官を通して依頼。
クロス教団が占領した宇宙要塞オリンポス・艦隊の機能を
メタールの科学力でコントロール、
迎撃・警備システムを操って自滅させた。
反乱軍のクロス教団勢力は壊滅。
通信主任・宝笙舞
「メタールから通信、地球文明は野蛮、精神的な成熟度が低い、
異なった文明とうまくやっていける段階ではない、
お互いが交流するのは、もっと先にしよう、とのことです」
メタールの銀色球体宇宙船は加速、宇宙の彼方に消えていった。
参考にしたのは、本「笑壺 SFバカ本ナンセンス集」内の「12人のいかれた男」。
宇宙船が異星人に強制停止されて「おまえたち食う。交尾中は食わない」とメッセージ。
12人の対処した方法は・・・。
もちろんこれは映画「十二人の怒れる男」のパロディ。
陪審員制度のアメリカ。殺人事件。11人が有罪、1人が説得して覆す密室劇。舞台向き。
ショムニのキャラを配置。
坪井千夏演 - 江角マキコ
丸橋梅 演 - 宝生舞
日向リエ(ひむかい りえ)演 - 高橋由美子
もしショムニが宇宙輸送艦の乗組員だったら。
そしてタレントのローラ、早見優、松本伊代、安達祐実、ともさかりえ、千秋。
船長 科学主任 医療主任 機関主任 通信主任 操縦主任は、
「宇宙大作戦」USSエンタープライズ号の役職から。
これに料理主任、警備主任、娯楽主任を追加。
ウェキペディアの「宇宙大作戦」のページ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%A4%A7%E4%BD%9C%E6%88%A6