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一等星<アストロ>が飛び交う叡智光蓄器<カンテラ> ━━OrigiN━━  作者: 嘉久見 嶺志
第二部 ━━第四章━━
5/61

━━対トナル類イノ者━━

━━それは、身動きがとりづらく、とても窮屈な空間にいた。


温かい膜に覆われ、脈打つ鼓動が心地良い。


しかし、頭に強い衝撃を受けてからは、何も感じず、意識が遠くなり、ただの肉塊となった。


やがて、初めての感覚に襲われる。


豊かな香りに木の葉が重なりあう音、眼に光が刺し、草が肌に触れる。


それ(・・)にとってこの場所は、眩し過ぎる地だった。


すると、目の前に()が現れ、大樹の“花”を一つ摘み取った。


割ってみせると、真っ赤な果肉が露わとなり、濃厚な匂いがそれを誘う。


“花”を差し出して口につけると、それ(・・)は、一瞬で甘い味覚の虜となった。


本能のままに食すと、気分が満たされ、瞼も重くなり、眠りについた。


“無知は罪”、“知らぬが仏”。


生憎、この世界には、神などというものは実在しない。


何故なら、ここは━━。


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